今週、当ブログでは、日本人英語教師が、授業で英文法を指導する際、スッと気の利いた例文を出して、生徒の理解を助けるためのTipをご紹介して参りました。
<英語教師のための「例文出し」トレーニング>
⑥動名詞
これらを通じて、私が訴えてきたこと。それは、タイトルにもあるように、「わかりやすい英語の授業」のポイントは「例文の出し方」にある、ということです。
このことは、教える側ではなく、学ぶ側の視点に立つと、よくわかるはずです。
私を含めて、多くの日本人英語教師は、英語を学習して身に着けてきました。この点が、ネイティブ講師との大きな違いです。
その強みは、やはり「学習者の気持ちがわかる」という点にあると言えます。実際、我々英語教師も、教師になる前は、ひとりの英語学習者だった訳ですから。否、それどころか、今もなお、学び続けている立場でもあります。
先生方は恐らく、英語学習者として、これまで英文法の参考書や辞書を頻繁に使ってこられたと思います。実際、私もその一人です。
例えば、ある文法項目が今一つ、つかめていなくて、文法書をひく。その際、どこに目が行くかと言うと、やはり例文だと思うのです。説明や定義の前に。
何故か。例文を見れば、一目瞭然。わかりやすいからです。
似たようなことが単語にも言えます。英文を読んでいて、知らない単語に遭遇すると、その意味を調べるために、辞書(英和辞典)をひきます。その際、訳語を見ただけだと、他にも似た意味を持つ単語との区別がつきにくいことがあります。
そこで、例文を見る。そうすると、その単語の使い方がわかります。それにより、類語との区別がつきやすくなります。
「百聞は一見に如かず」と言うように、あれこれ御託を並べて定義や用法を口で説明するよりも、気の利いた例文をパンと見せる。その方が、生徒の飲み込みは速い訳です。
ですので、我々英語教師は、英文法を指導する際、「どう説明するか」を考えるよりも、むしろ「如何にわかりやすい例文を出すか」を考えた方が、賢明だと思うのです。
ターゲットとする文法項目の例文をスッと出せるようにする。我々英語教師は、そのための備えを、日々行うべきではないでしょうか。
「オンライン英語教室のUB English」の「英語教師養成コース(Teacher training)」では、「例文出しトレーニング」を「Teacher trainer」と「完全マンツーマン」で行います。
ご興味ある英語教師の先生方、および英語教師を志している方、まずはお気軽にお問合せ下さい。
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