今週、当ブログでは、タイトルにもあるように、英語教師の「教授力アップ」をサポートするための、文法項目別の例文の出し方をご紹介しております。
今日のテーマは「動名詞」です。中学英語では必須の文法項目の一つで、不定詞とセットで扱われることも少なくありません。
そもそも「動名詞」とは何か。文字通り、動詞が名詞化したものです。意味的には「Vすること」となります。
たいへん大雑把ではありますが、一応、これが「動名詞」の定義です。もちろん、これだけで生徒が「なるほど!」と言って、納得するはずがありません。
そこで、我々英語教師は「例えば」と言って、「動名詞」の例文を挙げる必要があります。さぁ、先生なら、どんな例文を出しますか?
以下に例を挙げます。
(状況設定)
週明け月曜日の朝、学校でクラスメートに会った時、AがBに週末の様子を尋ねている。
(例文)
A: How was your weekend?
B: I enjoyed skiing on Saturday.
(訳文)
A: 週末どうだった?
B: 土曜日、スキーを(することを)楽しんだよ。
非常に単純な文ですが、実際の会話としては、十分あり得る内容だと思います。
ここでは、あくまでも英文法が主役ですから、それを引き立たせる意味でも、使用する語彙は、なるべく平易なものがいいと思います。
難しい単語を使ってしまうと、文意をとることに生徒の意識が向かうので、本来の目的(ターゲットとする文法項目の習熟)とは、ずれてしまいます。
このように、状況設定を明確にした上で、例文(できれば会話文)を出す。そうして、実際に、ターゲットとする文法項目(ここでは「動名詞」)をどう使うかを生徒にイメージしやすくさせます。
その上で「型」を教えます。ここでは、enjoyed skiingの部分です。enjoyの後に動詞を置く時は「動名詞」(=Ving)にする、ということです。
そして、その「動名詞」(*ここではskiing)は「~すること」という意味になります。実際、上記の訳文でも「スキーを(することを)楽しんだ」とあります。
動詞なんだけど名詞。これが「動名詞」の正体です。
あとは、こうした「型」を定着させるためにドリルなどを用いて、練習(または演習)するといいでしょう。
如何でしたか?「動名詞」の例文、スッと出せましたか?
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