Teacher trainerとして


 私は、2001年に大手英会話スクールで英会話講師としてデビューして以来、かれこれ20年近く、英語講師を務めています。その間、小学生から高齢者まで幅広い層を対象に、約3万コマを超える授業を担当してきました。

 授業形態も様々で、マンツーマンのレッスンから、10名以下の少人数クラスに加えて、大学や専門学校での30~50名の団体授業も受け持ってきました。生徒のレベルも、初心者から上級者まで様々です。

 習熟度の高い生徒から低い生徒まで、モチベーションの高い生徒から低い生徒まで、実に様々な生徒と接してきました。中には言うことを聞かない、扱いに困る生徒もいました。クラス全体にやる気がなく、教壇で一人「さらし者」状態になったこともありました。

 昼間、専門学校で底辺クラスを受け持った後、夜は上場企業に出向いて、エリート社員たちを相手に、TOEICの上級者向けクラスを担当したこともありました。スコア次第で希望する海外事業に就けるかが決まるので、ものすごく緊張感のあるクラスでした。

 このように、私はこれまで英語講師として、タイプの異なる授業を数多くこなしてきました。この経験を通じて学んだことは「切り替えが大事」ということです。底辺クラスの学生に教えるのと、エリート集団に教えるのと、同じ教え方をする訳にはいきません。

 クラスや生徒にうまく合わせる必要があります。これは何も「生徒に迎合する」ということではなく、あくまでも相手を見て、最適と思われる授業ができるよう調整する、ということです。この「調整力」が、英語講師には必要だと考えます。

 もっとも、私のように、英語を教える場所や対象が異なる訳ではなく、基本的には同じ場所で、同じ対象の生徒を相手に教えている先生もおられるかと思います。例えば、中学校の常勤講師なら、基本的に勤め先は一か所で、対象は中学生ということになりましょう。

 例えそうであっても、クラスによってカラーも違えば、生徒個々に性格や習熟度、やる気も違います。その意味では、やはり「調整力」が必要となりましょう。

 英語講師として自分のティーチングスタイルを確立する。これも大事なことではありますが、何より大切なことは「目の前の生徒をしっかりと見ること」だと思います。だからこそ「調整力」が大事だと言うのです。もし今、先生がご自身の英語のteachingのことで悩んでおられるようでしたら、お気軽にお問合せ下さい。「オンライン英語教室のUB English」では、「Teacher trainingコース」を開講致しております。