英検準1級二次試験の質疑応答(No.3)について


 英検準1級二次試験は、大きく分けて、2つのパートに分かれます。4コマの絵を描写する「ナレーション」と、社会性のある話題についての「質疑応答」の2つです。

 質疑応答は、No.2,3,4の3問あります。このうち、No.2は、4コマの絵カードと関連のある話題が問われます。詳細は、2020年10月27日(火)のブログ(『英検準1級二次試験の質疑応答(No.2)について』)をご参照下さい。

 今日採り上げるのは、No.3です。No.3は、4コマの絵カードと若干関連のある話題が問われます。内容は、やはり社会性のあるものです。

 質問は、「Do you think that S will V in the future?」(あなたは将来、SがVするようになると思いますか?)といったものが多いです。

 つまり、将来の予測が問われる、ということです。「Do you think~?」と聞かれているので、まずはYesかNoかを答える必要があります。

 その上で、理由を答えます。その際、個人の好みや習慣を答えるのではなく、客観的な視点で、その理由を述べる必要があります。

 ですので、「I」から始まる文ではなく、「People」などを主語にして、第三者の視点での見解を述べることが重要です。

 それでは、質問例を見てみましょう。(例)Do you think that the number of fraud cases in Japan will increase in the future?

 この質問の意味は、「あなたは将来、日本での詐欺事件の件数が増えると思いますか?」です。次に、解答例を見てみましょう。ここでは、Yesで答えることとします。

(例)Japan is an aging society now, and it is expected that the number of elderly people in Japan will continue to increase. They are more likely to be cheated by a swindler.

 この解答例の意味は、「今、日本は高齢化社会で、日本の高齢者の数は増え続けると予想されています。彼ら(高齢者)は、詐欺師に、より騙されやすいです」です。

 この解答例における論理の展開は、「高齢者は詐欺師にだまされやすい」→「その高齢者の数が増え続ける」→「詐欺事件が増える」です。

 このように、理由に論理性を持たせることが、英検準1級二次試験の質疑応答においては、非常に重要です。

 この論理展開を図式化すると、「A=B」→「B=C」→「A=C」となります。その図式を意識して、意見を述べると、見解が筋の通ったものとなります。

 尚、解答の長さについては、解答例にあるように、基本、2センテンス(=2文)で答えます。

 語数は、30語前後(2センテンスの合計)が目安となります。それよりも、「短すぎず、長すぎず」のところを目指すようにしましょう。

 短すぎる(20語未満)と、内容が薄くなる恐れがあります。逆に長すぎる(40語以上)と、焦点がぼやけてしまう可能性があります。

 ですので、ちょうどいい塩梅を心掛けましょう。「ちょうどいい塩梅」とは、先にも述べたように、「30語前後」かと思います。

 また、使用語彙については、難語を無理に使う必要はありません。比較的平易な語彙を駆使して、文を作るようにしましょう。

 実際、解答例をご覧頂くと、それほど難しい単語や表現は使われていません。少なくとも英検準1級一次試験に合格する方であれば、知っている単語ばかりだと思います。

 また、内容面においても、それほど複雑なものではありません。むしろ、誰もがイメージしやすいような内容かと思います。わかりやすく、具体的に述べることが重要です。

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