英検準1級二次試験の質疑応答(No.2)について


 英検準1級二次試験は、「ナレーション」と「質疑応答」の2つのパートで構成されています。

 質疑応答では、4つの質問がなされます。No.1は、絵カードの4コマ目の登場人物の心境を語るもの。No.2とNo.3は、ナレーションに関連する質問です。

 そして、No.4は、ナレーションとやや関連のある質問です。No.2, 3, 4は、いずれも社会性のある話題で、客観的な意見が求められます。

 つまり、英検準1級二次試験の質疑応答で、高い評価を得るには、「簡単な日常英会話ができる」というだけでは不十分だと言えます。

 それだけに、しっかりとした対策が必要です。では、具体的にどんな対策が必要なのか。本項では、この点を論じて参ります。

 英検準1級二次試験の質疑応答には、一定のパターンがありますので、それをつかんでおくことが重要です。

 例えば、No.2であれば、「~すべきか?」といった質問がなされ、それについて、同意か不同意かを表明します。また、その理由を論理的に述べる必要があります。

 では、ここで、No.2の例を見てみましょう。

(例)Should more be done to reduce the amount of food loss?

 この文の意味は、「食品ロスの量を減らすために、もっと取り組むべきか?」です。これは、「食品ロス」がナレーションのテーマであった場合に、考えられる質問です。

 この質問は、「Yes/No疑問文」ですので、まず、YesかNoか、自らのスタンスを表明する必要があります。

 同意するなら、「Yes」、「I think so.」、「I agree.」などと答えます。一方、不同意なら、「No」、「I don’ think so.」、「I disagree.」などと答えます。その上で、理由を述べます。

 理由は、2センテンスが目安で、1つのセンテンスに含める接続詞は、1~2個です。また、語数は30語前後(*Yes/Noを除く)です。以下に解答例を挙げます。

(例)Yes. Food loss is getting a serious social issue because it can be harmful for the environment. Supermarkets and restaurants should be warned not to sell too much food.

 「はい。食品ロスは深刻な社会問題になりつつあります。何故なら、環境に害になり得るからです。スーパーやレストランは、食べ物を売り過ぎないよう、注意されるべきです」。

 まず、分量を見ますと、1センテンス目が、接続詞1つを含む16語で、2つ目のセンテンスは12語、合計28語です。程よい長さだと言えます。

 次に内容です。「食品ロス」の問題点として、環境面への影響を挙げています。harmful「有害な」という否定的な意味を持つ形容詞を用いて、その理由をサポートしています。

 また、2つ目のセンテンスでは、「食品ロス」の問題で俎上に載せられることの多いスーパーやレストランを具体例として挙げています。

 それらを具体例として挙げた上で、「食品の売り過ぎを注意すべき」といったソリューションを提案しています。

 使用語彙を見ますと、英検準1級一次試験に合格した方であれば、全て既知語(すでに知っている単語)であると思います。

 つまり、英検準1級二次試験の質疑応答においては、難語を駆使して、難しく表現しようとする必要はない、ということです。

 むしろ、すでに知っている、比較的平易な単語を使って、具体的で、わかりやすい説明を心掛けましょう。

 如何でしたか? 英検準1級二次試験の質疑応答(No.2)の出題パターンと答え方、少しはつかめましたか?

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