英検2級二次試験の質疑応答(No.4)について


 英検2級二次試験(面接)は、絵カードの「ナレーション」と、社会性のある話題についての「質疑応答」の、2つのセクションで構成されています。

 このうち、「質疑応答」は、No.3とNo.4の2問です。No.3の詳細は、2020年10月25日のブログ(『英検2級二次試験の質疑応答(No.4)について』)をご参照下さい。

 今日は、英検2級二次試験の質疑応答(No.4)について、質問のパターンや答え方のポイントなどを、具体例を用いてご紹介いたします。

 まず、No.4の質問は、世の中の一般的な傾向に触れ、その傾向が将来も続くか、といったことが問われます。以下に例を挙げます。

(例)Today, many people get information online instead of reading paper books and newspapers. Do you think more people will get information online in the future?

(訳)「昨今、多くの人が紙の本や新聞を読む代わりに、オンラインで情報を得ています。あなたは将来、より多くの人がオンラインで情報を得るようになると思いますか?」

 このように、前半の文で、最近の傾向を示した後、後半の文で、「将来~になると思いますか?」といった質問をし、受験者に意見を求めます。

 「Do you think~?」という質問なので、まずはYesかNoで答えます。そして、YesならWhy?「何故そう思うか?」、NoならWhy not?「何故そう思わないか?」と聞かれます。

 ここで、YesならYes、NoならNoの理由を答える訳ですが、ポイントは、受験者個人の好みや習慣が問われているのではない、という点です。

 むしろ、ここでは、客観的な意見が求められます。ですので、主語が主観的な「I」ではなく、「People」(人々)などとする必要があります。以下に解答例を挙げます。

(例)Yes. → Why? → It is more convenient to get information online. People can get many kinds of information quickly with their smartphone.

 この解答例の意味は、「オンラインで情報を得る方が便利です。人々は、スマートフォンで、素早く多くの種類の情報を得ることができます」です。

 まず、前半の文では、比較級を用いています。これは「オンライン」と「紙媒体」とを比較するためです。

 質問文で、instead of reading paper books and newspapers「紙の本や新聞を読む代わりに」とあるので、それと比較して、more convenient「より便利」としています。

 また、前半の文のconvenient「便利な」や、後半の文のquickly「素早く」といった、肯定的な意味を持つ修飾語を用いて、Yesの見解をサポートしています。

 加えて、smartphone「スマートフォン」という具体的な名詞を出すことで、オンラインで情報を得る方法を、わかりやすく示しています。

 このように、英検2級二次試験の質疑応答で、良い評価を得るには、できるだけ具体的に、わかりやすく説明することが重要です。

 では次に、Noの解答例も見ておきましょう。Noで答えて、Why not?と聞かれた後、その理由を述べます。

(例)I think some people will still prefer paper books and newspapers. These are easier on the eyes than smartphones.

 この解答例の意味は、「私は、何人かの人々は依然、紙の本や新聞を好むだろうと思います。これらは、スマートフォンより目に優しいです」です。

 前半は、受験者個人の予想なので、「I think」と前置きしています。その上で、従属節の主語にsome people「何人かの人々」を置き、客観性を持たせています。

 some peopleの後、prefer「~をより好む」という比較の意味合いを持つ動詞を使っています。これは、get information online「オンラインで情報を得る」との対比のためです。

 後半の文では、紙媒体の利点である「目に優しい」(easy on the eyes)という点を挙げています。また、比較級を用いて、スマートフォンとの比較をしています。

 このように、Noで答えた場合、当該項目を否定するか、相対するものを肯定するかのどちらかで、見解をサポートするといいでしょう。

 また、Yesで答える時と同様、Noで答える場合も、具体的で、わかりやすい解答を心掛けましょう。決して、難しく答えようとする必要はありません。

 解答の分量は、解答例で示したように、2センテンス(=2文)です。2センテンスの合計の語数は、だいたい15~19語です。尚、解答例は、Yes、Noいずれも19語です。

 如何でしたか? 英検2級二次試験の質疑応答(No.4)の答え方、少しは感じをつかめましたか?

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