英検２級二次試験は、大きく２つのパートに分かれます。①「ナレーション」と、②「質疑応答」です。
このうち、①「ナレーション」は、絵カードを見て、それを描写していくというもの。ここでは、自分の意見や考えなどを挟む必要はありません。
だから、ここはどうにかなる。けれども、②「質疑応答」は、面接官から投げかけられた質問に対して、意見やアイデアを述べなくてはなりません。
この時、どう答えていいかがわからず、口籠ってしまう受験者が少なくありません。こういった事態を避けるには、事前にしっかりとした対策を施すことが重要です。
では、具体的に何をすればいいのか。本項では、「英検２級二次試験の質疑応答対策」について、私見を論じて参ります。
まずは、出題傾向を知ることが重要です。これは、英検２級二次試験の過去問などを参考にするといいでしょう。
英検２級二次試験の質疑応答は、No.3とNo.4の２題、出題されます。そして、それぞれに出題パターンがあります。本項では、No.3を採り上げます（＊No.4は後日触れます）。
No.3の質問は、「Some people say that S V. What do you think about that?」（ＳがＶすると言う人もいますが、あなたはそれについてどう思いますか？）といったものです。
これについて、同意するなら「I agree.」、不同意なら「I disagree.」と答えます。続けて、その理由を述べます。以下に、No.3の質問の例を挙げます。
（例）Some people say that people today take too much medicine. What do you think about that?
この質問の意味は、「現代人は薬を飲み過ぎだと言う人もいますが、あなたはそれについてどう思いますか？」です。
この質問のポイントとなるのは、「too much」という点です。つまり、薬を飲み過ぎているかどうか、という部分が争点となります。
この質問に対して、同意するなら、その理由や状況を、できるだけ具体的に述べる必要があります。以下に、解答例を挙げます。
（例）I agree. There are so many kinds of medicine available at a drugstore. We can buy and take them too easily.
この文の意味は、「同意します。ドラッグストアでは、非常に多くの種類の薬が手に入ります。我々は、それらをあまりにも簡単に購入し、服用することができます」です。
確かに、ドラッグストアに行くと、無数の薬が売られています。また、比較的安価で、簡単に手に入ります。
このように、普段の生活で目にする光景を思い浮かべ、それを述べると、内容が具体的で、わかりやすいものとなります。
また、使われている単語は、決して難しいものではありません。少なくとも、英検２級の一次試験に合格する実力がある方なら、全て知っている単語だと思います。
つまり、難しく表現しようと思う必要はない、ということです。内容も、語彙も、シンプルでいい。何より、具体的に述べることが重要です。
では、不同意の場合はどうか。この場合は、statement（質問の内容）を覆す意見を述べたいところです。それでは、解答例を見てみましょう。
（例）I disagree. Maybe some people, particularly the elderly, take medicine more than necessary. Not many young people like me do so.
この文の意味は、「同意しません。もしかすると何人かの人々、特に高齢者は必要以上に薬を飲んでいるかもしれません。私のような若い人たちの多くは、そうはしません」です。
これを要約すると、「薬を多く服用する人はいるものの、全員がそうではない」ということです。
特に、the elderly「高齢者」とyoung people「若者」という、２つの異なるグループを対比することで、people today「現代人」と、ひとくくりにすることを否定しています。
この文も、同意の文と同様に、使われている単語は、それほど難しいものではありません。英検２級の守備範囲内だと言えます。
「難しい単語や表現を駆使して、点数アップを狙ろう！」などと気負う必要はありません。それよりも、知っている単語を適切に使用し、きちんと意見を述べることが重要です。
如何でしたか？ 英検２級二次試験の質疑応答（No.3）の出題パターンと答え方、つかんで頂けましたか？
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