よく、「IELTS Writing Task 2では、アカデミックな書き方が求められる」と言われます。
確かに、日記などとは違って、客観的な視点が求められることは事実です。とはいえ、あまり「アカデミック」に囚われる必要はないと思います。
「アカデミックライティング」をしなくてはならない。そう思いすぎて、カッコよく書こうとしすぎると、中身が疎かになり、かえって評価を下げる恐れがあります。
むしろ、IELTS Writing Task 2で評価を上げるには、文体云々よりも「精度」と「内容」を重視すべきだと、私は考えます。
まず、精度については、昨日、一昨日のブログでも書いたように、「凡ミスをなくす」ことが重要です。
ちょっとしたスペルのミスや、冠詞や前置詞の「抜け」などをなくすよう努めます。これには、「焦り」をなくすことが肝要だと、昨日のブログで述べました。
それに加えて、内容を充実させることが重要です。平易な表現であってもいいので、「筋の通った文章」を書くこと。これが、最も重要です。
「筋の通った文章」を書く上で、最も大事なこと。それは「問われたことにきちんと答える」ということです。
至極当たり前のことなのですが、非常に大事なことなので、敢えて強調しておきたいと思います。
と言いますのも、生徒さんが書いた作文を添削していますと、意外とこれができていないことが多いのです。
つまり、問われたことに答えていないことが多い、ということです。これだと、いくら語数が足りていて、またカッコいい表現を使えていたとしても、評価は上がりません。
本人の手応えとは裏腹に、結果は芳しくないといったことが起こり得ます。ですので、まずはこの「基本」をしっかりと抑えることを意識しましょう。
「問われたことに答えていない文面」とは、どういったものなのか。例えば、AとBの2つの論点があり、その両方を論じつつ、自身の見解を述べよといったお題があります。
これは、IELTSのライティング特有の出題形式とも言えるもので、A、B両方に触れる必要があります。
英検やTOEFLのライティングテストでは、A、Bどちらに同意するかが問われ、どちらか一方を選んで、それを一方的にサポートするといった論理展開が求められます。
IELTS Writing Task 2にも、もちろんこのタイプの問題もありますが、先に挙げたような、両方の見解に触れる必要がある問題が、しばしば登場します。
この時に、英検やTOEFLのように、A、Bどちらか一方を選び、それを支える意見で踏襲してしまうと、評価が上がりません。
なぜなら、「問われたことに答えていない文面」になってしまっているからです。このタイプの問題で評価を得るには、きちんと両方の見解に触れなくてはなりません。
まず、冒頭のIntroduction(導入部)では、「Aという意見がある一方で、Bを推す声もある」といった表現で、お題そのものに言及します。
その上で、「この両者の意見に触れた上で、自身の見解を述べることとする」といった表現で、Body(主要部)への橋渡しをします。
Bodyには、最低3つの段落が必要になります。その3つとは、①Aの見解、②Bの見解、③筆者の見解、です。
そして、最後のConclusion(結論部)では、「AとB、2つに意見に分かれているが、私は上記の理由からA(またはB)を支持する」といった文言で締めます。
IELTS Writing Task 2では、幾つかの問題のタイプがあります。そのタイプに応じて、論理展開を変える必要があります。
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