IELTS Writing Task 2で評価を上げるポイント①(書ける英語で書く)


 IELTSのライティングは、グラフや地図を説明するTask 1と、ある問いに対して、持論を展開するTask 2の、2つのタスクで構成されています。

 このうち、Task 1は150語以上、Task 2は250語以上で、時間は合計60分です。Task 1に約20分、Task 2に約40分かけることが推奨されています。

 つまり、IELTSのライティングは、Task 1よりもTask 2をより重視している、ということです。

 ですので、IELTSのライティング対策としても、やはりTask 2により多くの時間をかけることが得策と言えます。

 では、IELTS Writing Task 2で評価を上げるには、具体的にどういったことを意識すべきなのか。本項では、この点を論じていきたいと思います。

 IELTS Writing Task 2の対策を始めるにあたり、極めて基本的ではあるものの、非常に重要なことがあります。

 それは、requirementを知ることです。requirementとは、進学を希望する大学(院)に応募する際、その応募先の大学(院)が求めるバンド(スコア)のことです。

 応募する大学や学部、或いは専攻にもよりますが、イギリスの大学(院)に留学する場合、だいたい6.0から7.5までのバンドが必要になります。

 IELTSでは、バンドの最高は9.0です。その中で、6.0から7.5が必要、ということはつまり、「パーフェクトなessayでなくてもいい」ということです。

 どうでしょう。少しは気持ちが楽になりましたか?「文章の構成や内容、言葉遣いも、全て完璧なアカデミックライティングじゃなきゃダメだ!」なんて思わなくてもいいんです。

 では、何が大事かと言うと、「背伸びをしないこと」です。つまり、「自分の書ける英語で書く」ということが、最も大事なことなのです。

 逆に言うと、「難しく書こうとしなくてもいい」ということです。ネイティブスピーカーでないと思いつかないような表現を駆使して書こうとしなくてもいいんです。

 その代わり、凡ミスをしないこと。これが重要です。難しい表現や、しゃれた言い回しを使う必要はないけれども、平易な表現を正しく書くよう努めましょう。

 そこで、日ごろの練習においても、英文を書く際、つまらないミスをしないよう、気を付けながら書くようにしましょう。

 つまらないミスとは、例えば、スペルのちょっとした間違いであったり、aやtheなどの冠詞や、toやforなどの前置詞が抜け落ちていたり、といったことです。

 ただ、書いている最中は、どうしても内容面に意識が向かうと思います。そこで、一通り書き終えた後に、書いた文面を見直す癖をつけるようにしましょう。

 また、IELTSの試験本番においても、ライティングでは、必ず見直しの時間を取りたいところです。

 つまり、ライティングの60分間全てを書くことに費やすのではなく、最後の数分を見直しに充てる、ということです。

 具体的には、最後の4分をTask 2の見直しに充てたいところです(*IELTS Writing Testの時間配分の詳細は「IELTSのWritingでバンドを伸ばすのに必要なこととは?」参照)。

 そこで、先に挙げたような凡ミスを見つけて、修正することができれば、それだけでも減点を回避できます。

 こうして、凡ミスを極力なくす。そして、自分の書ける英語で書く。更に、そこにしっかりとした内容が伴えば、相応の結果が得られるはずです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「IELTS対策」では、個々の目標に合わせて、requirementを取るためのライティングの指導を行っております。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 本日(2020年12月6日[日])、拙著『IELTSライティングTask2・実践問題集<5日間トレーニング>』の予約注文の受付をAmazon Kindleにて開始しました。