IELTSのWritingでバンドを伸ばすのに必要なこととは?


 IELTSのWritingでバンドを伸ばすには、「戦略」と「備え」が必要です。では、具体的に、何が必要か。今日は、この点を論じていきたいと思います。

 まず、IELTSのWritingは、2つのTaskで構成されています。図表などを説明するTask 1と、ある議題に対して意見を論じるTask 2の2つです。

 ワード数は、Task 1が150words前後、Task 2が250words前後です。時間は、Task 1とTask 2を合わせて60分です。

 時間配分は任意ですが、IELTS側の推奨では、Task 1が約20分、Task 2が約40分となっています。

 「オンライン英語教室のUB English」が推奨するIELTS Writing testの時間配分は、Task 1が15分、Task 2が35分、残りの10分を考量時間と見直しに充てる、です。

 まず、Task 1については、グラフや地図、工程などを見て、何が重要な情報なのかを瞬時に見抜くことが重要です。

 と言うのも、ワード数が150words前後なので、全てを事細かく書くことはできないからです。

 つまり、重要な情報とそうでないものとの選別が重要だということです。それを判断するのに、最初の1分間を充てます。いきなり書き出すのではなく。

 とはいえ、通常のessayやreportとは違い、IELTSのWriting testは、時間がタイトな試験なので、しっかりとしたアウトラインをこしらえる暇はありません。

 ですので、頭の中で、先に述べた選別(取捨選択)作業を行います。それに最初の1分間を費やし、何を書くべきかを明確にした上で、書き始めます。

 これは、「戦略」の部分です。そして、IELTSのWritingを優位に進めるには、それとは別に「備え」が必要です。

 ここで言う「備え」とは、「書き方のポイント」を事前に抑えておくことです。この「備え」があれば、試験本番でスムーズに書き進めることができます。

 この「オンライン英語教室のUB English」の「ブログ」で、前の3日間、「IELTS Writing Task 1の書き方」についてご案内をしました。

 IELTS Writing Task 1の問題は、大きく3つのタイプに分かれます。①データ問題、②地図問題、③プロセス問題です。

 この3つ、それぞれの「書き方のポイント」を前の3日間でお示ししました。

IELTS Writing Task 1の書き方①(「データ問題」のポイント)

IELTS Writing Task 1の書き方②(「地図問題」のポイント)

IELTS Writing Task 1の書き方③(「プロセス問題」のポイント)

 このように、IELTS Writing Task 1でよく出題される問題の「書き方のポイント」を事前に抑えておくことで、「どう書くべきか?」といった迷いがなくなります。

 こういった「迷い」による時間のロスは、IELTSのWriting testでは、どうしても避けたいところです。

 先にも述べたように、通常のessayやreportであれば、じっくり時間をかけて、書くことができます。また、書き直しなども可能です。

 しかし、IELTSのWriting testでは、限られた時間内に、要求されるワード数を書き切らなくてはなりません。加えて、内容面や構成面および言語面の精度も問われます。

 IELTSのWritingでバンドを伸ばすには、これら3つ(内容、構成、言語)にフォーカスしなくてはなりません。

 その意味でも、試験本番に、書き方で迷うことは許されません。ですから、事前に「書き方のポイント」を抑える。こういった「備え」が不可欠なのです。

 特に、IELTS Writing Task 1は、自分のアイデアや意見を述べるものではないだけに、ある程度、「型」の制約を設けた方が得策と言えます。

 そして、事実を淡々と述べる。また、素早く、正確に書く。こうして、IELTS Writing Task 1は、15分で書き上げます。

 IELTSのWriting testは、ワード数の違いからもわかるように、やはりTask 2を重視しています。それだけに、Task 2に、十分な時間をかけたいところです。

 IELTS Writing Task 2では、自分の意見を論理的に述べることが求められます。それだけに、Task 1よりも、内容面や構成面をしっかりと練る必要があります。

 ですので、書き出す前の考量時間もTask 1より長めにとります。具体的には、3分程とっていいのではないかと思います。

 IELTS Writing Task 2では、Introduction(導入)、Body(中心部)、Conclusion(結論)の3つを含める必要があります。

 この中で、特に大事なのは、Bodyです。Bodyは、3段落必要です。つまり、自身の意見をサポートする案が3つ必要だということです。

 この3つの案を3分間の考量時間で出したいところです。もし3つ全てを出すのが難しければ、2つでもいいです。あとの1つは、書きながら出すという手もあります。

 そして、35分間で、IELTS Writing Task 2の250wordsを書き上げます。この時点で、残り6分です。

 残りの6分間は、見直しに充てます。その内訳は、Task 1に2分、Task 2に4分です。これで合計60分になります。

 「見直し」では何をすべきか。ここから内容面や構成面を大きく変えることはできないので、言語面にフォーカスします。具体的には、スペルのミスがないかどうかや、三単現のsが抜けていないか、時制は間違っていないか、といったことをチェックします。

<「オンライン英語教室のUB English」が推奨するIELTS Writing testの時間配分>

①0:00-1:00 Task 1の考量時間

②1:00-16:00 Task 1のWriting

③16:00-19:00 Task 2の考量時間

④19:00-54:00 Task 2のWriting

⑤54:00-56:00 Task 1の見直し

⑥56:00-60:00 Task 2の見直し

 「オンライン英語教室のUB English」の「IELTS対策」では、Writingのバンドを伸ばすための「戦略」と「備え」の指導およびサポートを行っております。

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