TOEIC・Part7の「メール問題」の制し方


 突然ですが、「subject」と聞いて、真っ先に思いつく意味は何ですか?こう尋ねると、多くの生徒が「科目」と答えます。

 確かに、学校英語においては、「subject=(学校の)科目」という教え方をしていたかと思います。

 もちろん、subjectには「科目」という意味もあります。ただ、殊、TOEICにおいては、「科目」ではなく、別の意味で使われることが多いと言えます。

 では、「科目」以外に、subjectにはどんな意味があるのか。また、TOEICでは、どんな使い方をするのか。以下にご案内します。

 まず、subjectの意味を辞書で調べると、第一義として登場するのは、「主題」、「題目」といった意味です。「科目」はむしろ、二番目の意味で載っています。

 「主題」、「題目」、「テーマ」。これらがsubjectの第一義であり、またTOEICにおいても、この意味で使われることが多いです。

 例えば、Eメールの「題目」も、やはりsubjectです。これは、TOEIC・Part7の「メール問題」でよく見られるものです。

 TOEIC・Part7の「メール問題」では、第一問目にその主題を問うものがよく出題されます。

 「What is the purpose of the e-mail?」(メールの目的は何ですか?」)といった質問です。この時、メールの「subject」の項が、ヒントになり得ます。

 例えば、subjectの項に「rescheduling」とあれば、「予定変更」に関する告知やお願いが、メールの主な目的である可能性が高いと言えます。

 一応、本文にざっと目を通すと、I don’t think I can return to Tokyo by Wednesday.「水曜日までに東京に戻ることはできないと思います」といった文面が出てきます。

 そして、Would it be possible for us to change the date of our meeting?「お会いする日を変更することは可能でしょうか?」といった質問文が後に出てきます。

 この「change the date」(日付を変更する)が、「subject」にある「rescheduling」と一致します。

 そして、先の質問(What is the purpose of the e-mail?)への正答の選択肢は、To ask for a postponement (of the meeting).「(会合の)延期を求めるため」などが考えられます。

 この選択肢のask for Nは「Nを求める」、postponement (of N)は「(Nの)延期」という意味です。

 subjectにあるrescheduling「予定変更」と、本文にあるchange the date「日付を変える」が、正答の選択肢のpostponement「延期」と合致します。

 このように、TOEIC・Part7の「メール問題」では、同義語による「言い換え」に素早く気付くことが、極めて重要です。

 それには、漫然と本文を読むのではなく、「正答の手がかり」を素早く見つけることが、カギとなります。

 例えば、今回採り上げたsubject「主題」は「正答の手がかり」になり得ます。ここでもし、「subject=科目」という覚え方をしていたら、ピンと来ないかもしれません。

 ですので、既知語(すでに知っている単語)であっても、「もしかすると違う意味があるかも」といった思いで、英語学習に臨むことが重要です。

 それには、こまめに辞書を引くことです。そうすれば、時に新たな発見があるかもしれません。

 その新たな発見が、TOEICで正答数を増やすことに寄与する可能性があります。ですので、面倒くさがらずに、日頃から辞書(特に英和辞典)を引くようにしましょう。

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