海外支店のスタッフが出張で日本に来た時の「英会話のきっかけ作り」


 経済のグローバル化に伴い、今や社内に外国人スタッフがいることも、決して珍しくはない時代です。

 また、グローバル企業にお勤めの方であれば、海外支店のスタッフ(外国人)が、出張で日本に来ることもあるでしょう。

 そういった場合、一応、「同僚」ということになります。それだけに、一緒に仕事をする際、無言のまま、黙々と仕事をこなすだけというのも、どこか味気ないですよね?

 できれば、他愛もない話をしながら、リラックスした雰囲気で仕事ができるといいですよね?

 とはいえ、いくら「同僚」とは言っても、普段、同じ事務所で毎日顔を合わせている訳ではないので、どんな風に話を切り出せばいいのか。迷う方も多いのではないでしょうか?

 そこで今日は、海外支店のスタッフが日本に来て、一緒に仕事をするとなった時に、どのようにして「英会話のきっかけ作り」をすればいいのかについて、話を進めたいと思います。

 状況設定は、「ちょっとした打ち合わせをしに、事務所近くのカフェへ行った時」というものです。

 コーヒーを注文し、席に着きました。この時、いきなり本題(仕事の話)に入るのも何ですよね?

 できれば、ちょっとした雑談をしながら、自然な形で本題に入りたいところです。そこで、こんな風に切り出してみてはどうでしょうか?

A: How is your coffee?

(コーヒーはどうですか?)

 まだ、相手のことをよく知らない段階ですので、いきなりプライベートなことを聞くのではなく、とりあえず目の前にあるコーヒーについて話をします。そうすると相手は、

B: It tastes good.

(おいしいですよ)

 という具合に返してくるでしょう。至極、ありきたりな会話ではありますが、これだけでも「英会話のきっかけ作り」は、とりあえずできました。そして、次のように続けます。

A: The owner of this café is particular about coffee beans.

(このカフェのオーナーは、コーヒー豆にこだわっているんですよ)

 このように話すと、「行きつけのカフェ」に誘ったことが相手に伝わります。そうすると、相手も気分が良くなることでしょう。

 尚、ここで登場した「be particular about N」は「Nにこだわりがある」という意味です。では、相手はどんな風に返してくるか。例えば、次の通りです。

B: Yeah. I can tell.

(なるほど。わかる気がします)

 チェーン店ではなく、個人オーナーが経営しているカフェで、コーヒーの味や香りが良いと、「おっ、このお店のオーナー、随分、豆にこだわっているな」と思いますよね?

 ですので、このように「わかる気がします」と答えています。ここでのtellは「言う」ではなく、「わかる」という意味の動詞です。

 こう言ってもらうと、連れてきた者としては、嬉しい気持ちになりますよね?そして、次のように続けます。

A: That’s why it’s always crowded with coffee lovers.

(だから、いつもコーヒー好きで賑わっているんですよ)

 コーヒーにこだわっているお店には、やはりコーヒー愛好家が集まるものです。be crowded with Nsで「Nで賑わっている(混雑している)」という意味です。

 coffee lovers「コーヒー好き」が集まる。このように聞くと、相手は次のように返してくるのではないでしょうか?

B: And you are one of them.

(で、あなたはそのうちの一人だと)。

 ここでのthemは、先のcoffee loversを受ける代名詞です。one of (the) Nsは「Nのうちの一人」という意味です。そして、こう答えます。

A: Yes, I am.

(はい、そうです)。

 その前の文は、疑問文ではなく肯定文ですが、内容的には、あなたがコーヒー好きであることを確認しているものなので、Yesと答えます。そして、最後に相手がこう答えます。

B: I love coffee as well.

(私もコーヒーが大好きです)

 こうして、「コーヒー好き」という互いの共通項を見い出すことができました。こうなれば、「また今度、別のカフェに行こう!」となって、相手とより親しくなれそうですね。

 では、ここまでの英会話を以下にまとめます。

A: How is your coffee?

(コーヒーはどうですか?)

B: It tastes good.

(おいしいですよ)

A: The owner of this café is particular about coffee beans.

(このカフェのオーナーは、コーヒー豆にこだわっているんですよ)

B: Yeah. I can tell.

(なるほど。わかる気がします)

A: That’s why it’s always crowded with coffee lovers.

(だから、いつもコーヒー好きで賑わっているんですよ)

B: And you are one of them.

(で、あなたはそのうちの一人だと)。

A: Yes, I am.

(はい、そうです)。

B: I love coffee as well.

(私もコーヒーが大好きです)

 如何でしたか? 海外支店のスタッフが出張で日本に来た時の「英会話のきっかけ作り」、少しはイメージできましたか?

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