英文エッセイで注意すべきこと


 私共が運営する「オンライン英語教室のUB English」では、「英語資格試験対策コース」や「英文ライティング添削」講座を開講していることもあり、英検やTOEFL、IELTSなど、英語資格試験のライティングを指導する機会が多くあります。

 ライティングに慣れていない生徒の多くが、requirement(求められるワード数)をクリアできずに苦労します。例えば、英検準1級なら120~150ワード、IELTSのTast2なら250ワード、TOEFLのQuestion2なら300ワードです。

 確かに、これらのハードル、決して低くはありません。そこで、どうにかこのrequirementをクリアしようと、接続詞を多く用いて、一つの文をできるだけ長くしようとする生徒がいます。

 もちろん、「程度問題」ですが、私は基本的にこのやり方は賛成しかねます。その理由を本項で論じて参ります。

 一番の理由は、「エッセイが読みにくくなる」という点です。例えば、Ifから始まる文で、別の接続詞を使って、一つの文の中に節が3つも、4つも存在する(If S1 V1, S2 V2, so S3 V4, and S4 V4.)など、です。

 Ifは、従位接続詞と言って、2つの節を結びつける役割を担っています。ですので、本来は、If S1 V1, S2 V2.で止めるべきなのです。その後、更に「だから~」と続ける場合は文を区切り、次の文の冒頭に、接続副詞のThereforeを用いることができます。

 If S1 V1, S2 V2. Therefore, S3 V3. といった具合です。この方が、英文がすっきりしますよね。また、Thereforeのところを「逆説」にしたい場合は、Howeverを使うことができます。soやbutは、等位接続詞なので、文頭に置くことはできません。

 requirementをクリアするために、一つの文に用いるワード数を増やして、できるだけ文を長くしたい。その気持ちはわかります。しかし、ライティングで評価を得るには、「読みやすさ」も重要です。また、接続詞は「一文に一個」が原則です。

 「オンライン英語教室のUB English」が開講している「英文ライティング添削」では、「読みやすさ」を考慮した「すっきりとした英文」を書けるよう、指導しております。ワード数を意識するあまり、ついつい接続詞を使い過ぎて、冗長で読みにくい英文を書いてしまう。そんな悩みをお持ちの方は、一度お気軽にお問合せ下さい。