英語教師を目指すなら「英語バカ」になる時期も必要


 「英語教師になりたいけど、まだちょっと英語力に自信がない」。こんな思いを持つ英語教員志望の方、意外と少なくありません。だからと言って、英語教師になるのを諦めたくはない。では、どうすればいいのか。本項では、この点について論じてみたいと思います。

 私の持論として、「英語教師は英語バカであってはならない」というものがあります。つまり、英語に関してはやたらと詳しいけれども、ただそれだけで、知識や教養を欠くのは良くない、ということです。

 もっとも、私自身、知識や教養が決して豊かな方ではなく、幅広い勉強の必要性を感じています。ですので、自戒を込めて「英語バカであってはならない」と申しております。

 とはいえ、一方では、「英語教師になるには、一定期間、英語バカにならなくてはならない」とも思います。一見、矛盾するような話なのですが、真理ではないかと思います。では、何故、それが「真理」だというのか。

 そもそも「英語教師」というのは「専門職」の一つだからです。各分野において、それぞれの「専門家」と呼ばれる人たちがいます。その「専門家」たちは一様に、専門分野に特化した勉強や訓練に、相当な時間や労力を費やしてきた人たちです。

 英語教師も例外ではありません。やはり、英語教師として活躍するには、高い英語力が求められます。或いは、必ずしもそれがrequirementではないにせよ、高い英語力を有していることが望ましい、と言えます。それには「英語バカ」になる必要があると思うのです。

 例えば、私の場合、英語教師になる前の学生時分には、紙の辞書を6冊(英和、和英、英英、語源、国語、漢和)持ち歩き、事あるごとに辞書を引いたり、電車内でリーダーズ英和辞典を読んだりもしていました。

 恐らく周囲には奇異に映っていただろうと思いますが、その時はそれにのめり込んでいたため、周囲の目は一切気になりませんでした。「英単語以外のことは何も考えない」という状態でしたので、この時期の私は「英語バカ」だったと言えましょう。

 こうした「英語バカ」の時期を経て、「英語教師」という「専門職」に就いたのです。恐らく私だけでなく、多くの現役英語教師が同じ過程を経ているものと思われます。「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、英語教員志望者を対象に、英語教師になるために必要な英語力の強化をお手伝いさせて頂いております。お気軽にお問合せ下さい。