「対面授業」と「オンライン授業」の長所短所


 私は、これまで英語講師を約20年務めてきて、「対面授業」と「オンライン授業」の両方の指導経験があります。その経験から言えるのは、対面、オンライン双方に一長一短があるということです。本項では、それぞれの長所短所について、論じてみたいと思います。

 まず、対面授業と比べてオンライン授業の方が難しいのは、「呼吸の合わせ方」です。対面授業だと生徒との呼吸が合わせやすいのに対して、オンライン授業ではそれが難しいのです。だから、同時に話し出したりして、相手の話を被せてしまうことがあります。

 人間は恐らく五感を使って、相手との「間」や「呼吸」を合わせているのだと思います。対面の場合は、相手の表情など、微妙な動きを察知して、話すタイミングを計ることができるのだと思います。オンラインだと画面を通すので、それが難しいのでしょう。

 また、音声面でも、やはり対面授業の方が、オンライン授業よりもクリアに伝わります。オンラインの場合、通信の状態が急に悪くなることがあり、画面がフリーズしたり、音声が途切れたり、といったトラブルがあります。

 この他、対面授業の場合、英語講師にとっては、板書がしやすいというメリットがあります。また、生徒にとっても、オンライン授業よりも板書が見やすく、視覚的な補助が得やすいという利点があります。

 一方、オンライン授業の方が、対面授業よりも優れていると感じることも幾つかあります。一つは「場」の問題です。オンライン授業は「場」を問いません。例えば、大学のオンライン授業では、色んなところに住んでいる人が一斉に同じ授業を受けられます。

 もう一つは「時間」の問題です。対面授業の場合、「通学」に時間を費やす必要があります。気に入ったスクールが近くにないなどの理由から、わざわざ遠くまで通学する人がいますが、オンライン授業なら自宅で受講できるので、大幅な時間の節約につながります。

 この他、「コスト」の面ではどうか。対面授業にこだわると、どうしても生徒の費用負担が大きくなります。例えば、授業料。スクールにとっては、家賃という大きなコストを賄うために、どうしても授業料を高めに設定する必要があります。

 このように、対面授業とオンライン授業には、各々に長所短所があります。それらを天秤にかけ、どちらにより価値を見い出すか、です。もし「オンライン授業」により価値を見い出されるようでしたら、私共「オンライン英語教室のUB English」にお問合せ下さい。