「英検2級」の制し方(1)


 英検2級は「高校卒業レベル」と言われており、中高6年間の集大成と言えるものです。それだけに、3級や準2級よりも範囲が広く、決して楽に合格できるものではありません。とはいえ、きちんとした対策を施せば、1回の受験で合格することは十分可能です。英検2級を制するポイントは、大きく2つあります。

 まず、英検2級で得点源にしたい箇所は、大問3(読解:内容把握問題)です。大問3には3題含まれていますが、解き方はいずれも共通しています。最初のメール問題が3問、後の2題はそれぞれ4問と5問です。それぞれ問題数と同じ段落数です。1問目は1段落目、2問目は2段落目に、それぞれキーセンテンス(答えの核心部分)があります。

 ですので、解く手順としては、質問文を読み、その中に含まれるキーワードを当該段落から探します。そして、キーセンテンスを見つけて、選択肢と照合します。その際、言い換え表現に注意しながら正答を選びます。英検の読解問題は、ひねりが少なく、straightforward(素直)な問題ばかりです。ですので、先に挙げた手順に沿って慎重に解けば、正答を見つけるのは難しくありません。大問3は、全12問中10問前後、正解したい箇所です。

 次に、リスニング。大問1、2、3を合わせた問題数が38問なのに対して、リスニングは30問。これを見ても、英検が如何にリスニングを重視しているかがわかります。ですので、英検2級に臨む際は、リスニング対策をしっかり行うべきです。具体的には、選択肢の「先読み」をするようにします。リスニングパートの説明文の時間に加えて、できれば筆記試験を5~10分程度早く済ませ、リスニングの先読みに時間を充てたいところです。

 そして、リスニング問題は「聞きながら解く」ことが重要です。選択肢に目をやりながら、会話文や説明文を聞きます。そして、選択肢に該当するキーセンテンスを聞き取ったら、間髪入れず、答えを選びます。質問は確認程度に聞き、その後の解答時間は、次の問題の選択肢の「先読み」に充てます。こうして、常に「先読み」ができた状態で聞くことが肝要です。本文の全てを聞き終わってから解くのではありません。繰り返しますが、「聞きながら解く」を実践することが、英検2級のリスニングを制する上で最も重要です。リスニングパートは、約8割(全30問中24問)正答するのが理想です。

 このように、英検2級を制するには、まずリーディング(大問3)とリスニングの2つの箇所の解き方を徹底し、自信を持って正答を選べる状態を作ることが肝要です。「オンライン英語教室のUB English」で開講している「英検対策」では、英検2級を制する上で最も重要な、この2箇所の対策のお手伝いをさせて頂いております。英検2級のリーディングまたはリスニングで苦戦している方、まずはお気軽にお問合せ下さい。