日本人英語講師に求められるものとは?


 日本の英語教育は、世の中のニーズの変化に伴い、その内容が変化し続けています。かつては「文法訳読式」が主流でしたが、今世紀に入った辺りから「コミュニカティブ」が重視されるようになり、最近は「4技能」を重視するようになっています。

 いずれにせよ、今は以前のように「(英語は)読めればいい」という時代ではないということです。「コミュニカティブ重視」の頃は、やたらとネイティブ講師がもてはやされ、「ネイティブ信仰」が横行していましたが、最近は「役割分担」が重視されています。

 「役割分担」とは、リスニングやスピーキングの「会話系」をネイティブ講師が、リーディングやライティングの「文法系」を日本人英語講師が、それぞれ担当するという形です。

 つまり、ネイティブ講師と日本人英語講師のそれぞれの強みを生かす、ということです。これは、ある意味では、理にかなった指導方法だと言えましょう。今後、どう変化するかはわかりませんが、少なくとも現時点では、この指導方法が日本における英語教育の主流です。

 この主流がしばらく続くことを前提に申しますと、日本人英語講師に求められるのは、やはり「文法力」ということになります。逆に言うと、文法をきちんと教えられないと、日本人英語講師は務まらないということです。

 ですので、これから英語講師を目指す方、および現役の英語講師の方で、これから活躍の幅を広げたいとお考えの先生は、「文法力」に磨きをかける必要があると言えます。

 「コミュニカティブ重視」の頃は、文法を軽視する傾向がありましたが、「4技能」重視に変わってから、「書く」というスキルが加わったことで、文法の必要性が見直されるようになったのです。これは、日本人英語講師にとっては、ある意味では朗報とも言えます。何故なら、文法の指導はネイティブ講師が最も苦手とするところでもあるからです。

 英語の「4技能」を重視することで、日本人英語講師の存在意義が高まったと言えます。だからこそ「文法力」に磨きをかけ、「文法の指導力」を高めるよう努めるべきなのです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」は、そのためのお手伝いをさせて頂いております。具体的には、模擬授業で文法項目の解説をして頂き、teacher trainerがフィードバックを与える。そうして、「文法の指導力」を高めます。適切な指導ができない箇所があれば、文法そのものを見直し、練習問題を解くなど「文法力」の強化に努めて頂きます。ご興味ある先生方、まずはお気軽にお問合せ下さい。