「学校英語」を「ビジネス英語」に活かす方法(4)【関係詞編】


 「学術英語」だろうが、「ビジネス英語」だろうが、根っこは同じ「英語」です。使う単語や表現が異なるだけで、いわゆる「学校英語」が基礎をなしているので、「学校英語」をしっかりとマスターすることが、「ビジネス英語」習得の鍵を握ります。

 本項では、「学校英語」で必ず扱う「関係詞」にスポットを当て、ビジネスの場面での「関係詞」の使い方を解説したいと思います。尚、本項では、「関係詞」の中の「関係代名詞」を取り上げます(*whereやwhenなどの「関係副詞」はまた別の機会にします)。

 そもそも「関係詞」とは、どういうものか。ちょっとおさらいしておきましょう。「関係詞」とは、whoやwhich、that等を用いて、直前の名詞を後ろから修飾する際に用います。以下に、具体例を挙げます。

 Alex Perez, who is our immediate supervisor, is going to resign sometime soon. という文。この文に登場する「who」は関係代名詞です。who is our immediate supervisorが、直前の名詞(=先行詞)Alex Perezを後ろから修飾しています。

 文意は、「我々の直属の上司であるAlex Perezは、まもなく退職する予定だ」。日本語文の「我々の直属の上司である」というところがwho is our immediate supervisorです。日本語は「前から後ろを修飾」するのに対して、英語は「後ろから前を修飾」します。

 もう一つ例を挙げます。Reiwa Corporation is based in Osaka, which is the second largest city in Japan.「令和株式会社は、日本の第二の都市である大阪に本社がある」。この文に登場する「which」は関係代名詞で、which以下がOsakaを修飾しています。

 一つ目の例文で用いた関係代名詞「who」は、先行詞が「人」の時に用います。また、「who」は主格(=主語)の関係代名詞です。一方、二つ目の例文にある関係代名詞「which」は、先行詞が「もの」の時に用い、同じく主格の関係代名詞です(*whichは目的格も可)。

 また、二つの例文に共通するのが、関係代名詞の前にコンマがある点です。これは「関係代名詞の非制限用法」と言い、先行詞を説明するための「追加情報」を述べる時に用います。この「非制限用法」、whoやwhichには使えますが、thatには通常、使いません。

 このように、「学校英語」をきちんと理解すれば、「ビジネス英語」でも使いこなせるようになります。ビジネスで英語を使うために「学校英語」をきちんと習いたい方、「オンライン英語教室のUB English」まで、お気軽にお問合せ下さい。「ビジネス英語コース」をご用意しております。