「学校英語」を「ビジネス英語」に活かす方法(3)【仮定法編】


 海外のクライアントとの商談などを英語で行う際、基となるのは、中学や高校で習った「学校英語」です。逆に言うと、「学校英語」をしっかりと使いこなせるようになるまで習熟度を高めることが、英語での交渉事を円滑に進めるポイントと言えます。

 本項では、「学校英語」の必須項目とも言うべき「仮定法」を取り上げます。「仮定法」を「ビジネス英語」に活かす方法を解説したいと思います。

 「仮定法」には、大きく2通りの用法があります。①「仮定法過去」と②「仮定法過去完了」です。①「仮定法過去」は、現在の事実に反する内容を、②「仮定法過去完了」は、過去の事実に反する内容を、それぞれ述べる際に用います。以下に具体例を挙げます。

 例えば、あなたが経営コンサルタントだとします。そして、クライアントから売上アップの方法のアドバイスを求められたとします。その場合、If I were you, I would advertise your products more on the Internet. などと言うことができます。

 この文の意味は、「もし私が御社の立場だったら、もっとインターネットで商品を宣伝するでしょう」です。これは、仮定法過去の文です。仮定法過去の基本形は、「If+S1+V1(過去形), S2+助動詞(過去形)+V2(原形)」です。

 では、②「仮定法過去完了」はどうか。例えば、If the economy had been better at that time, we could have been more successful.「もしあの時、もっと景気が良ければ、我々はもっと成功できていただろうに」といった文。

 仮定法過去完了の基本形は、「If+S1+had+V1pp, S2+助動詞(過去形)+have+V2pp」です。「もしS1がV1していたら、S2がV2できただろうに」といった意味なので、過去を悔いる際に用いることが多いと言えます。

 この他、「ビジネス英語」でよく用いる仮定法の表現としては、Should you have any inquiries regarding our service, please do not hesitate to contact any of our customer service representatives.「弊社のサービスに関してご質問があれば、カスタマー担当者にご遠慮なくご連絡ください」があります。文頭のShouldはIfの代わりをしています。

 このように、「学校英語」をきちんと理解すれば、「ビジネス英語」でも使いこなせるようになります。ビジネスで英語を使うために「学校英語」をきちんと習いたい方、「オンライン英語教室のUB English」まで、お気軽にお問合せ下さい。