「英語講師になる前にやっておけば良かった!」と思ったこと


 私が英語講師としてデビューしたのは、かれこれ20年も前のことなので、その当時の心境を思い出しながら書くことになりますが、本項では「英語講師になる前にやっておけば良かった」と思ったことについて、論じてみたいと思います。

 私の場合、最初は大手英会話スクールでの「英会話講師」でしたので、発音を含めた「英会話力」を求められることが多かったのです。ところが、TOEICの普及に伴い、「TOEIC対策」を受け持つことが増え、求められるものも変わってきました。TOEICに限らず、英検やTOEFL、IELTSなどもそうですが、英語の資格試験対策を担当するとなると、受験英語と同じで、文法を教える機会が増えてきます。

 また最近は、「英語の4技能」を問う傾向が強くなっていることから、日本人英語講師の役割は、読み書きを中心とした文法の指導が多くなります。リスニングやスピーキングはネイティブ講師が、リーディングやライティングは日本人講師がそれぞれ担当する。そういった「棲み分け」が見られます。今後もしばらくは、この傾向が続くと思われます。

 本題に話を戻すと、英語講師になってから、「文法力」をもっと鍛えておけば良かったと思いました。やはり、日本人英語講師として食べていくには、文法をきちんと教えられなければならないと思います。

 私は、英語講師になる前、英文法を苦手としていた訳ではありませんでした。自分としても「それなりには教えられるだろう」と思っていたのです。しかし、実際には「わかっているつもり」だったのです。

 「わかっているつもり」であって、決して「しっかりわかっている」訳ではなかった。この状態では、人にものを教えることはできません。教えるとなると、その物事を100%、否、120%理解しておかねばなりません。

 そう悟ってから、文法の勉強をし直しました。『ロイヤル英文法』や『Forest』を何度も通読し、文法問題もたくさん解きました。本来、こういったことは、英語講師になる前にやっておくべきだったのですが、私の場合、英語講師になってからやりました。

 ですので、これから英語講師になる(或いは「なりたい」)方には、今一度、文法力を強化されることを薦めます。やっていて損にはならないはずです。「オンライン英語教室のUB English」では「英語教員志望者対象講座」を開講し、「文法力強化&文法指導」をサポート致します。ご興味ある方、お気軽にお問合せ下さい。