若手英語教員の育成を検討中の校長先生へ


 ベテランの先生方に話を聞くと、「ティーチングスキル(指導技術)は現場で実践を通じて身に着けていくものだ」とおっしゃる方が少なくありません。確かに、英語講師歴20年の私も、基本的には同じ考え方です。ただ、一方でこうも思います。「それは、経験を積んだ今だから思えることであって、新人の頃は、そんな風には思えなかった」と。

 私の場合、27歳の時、大手英会話スクールで、英会話講師として「講師デビュー」しました。5日間研修を受けただけで、実際のレッスンに出たのです。最初は、不安しかありませんでした。実際、最初のレッスンでは、ものすごく緊張したのを覚えています。

 最近の若い人たちは、「マニュアル世代」とも呼ばれ、何でもマニュアル化していないと動けないという人が少なくありません。全てがマニュアル化された世の中で育ってきたからなのかもしれません。それ故、教職に就いた時、十分な研修を施さないと、授業で何をどうしていいかがわからず狼狽えてしまう若手英語教員が少なくないようです。

 今、ベテラン教員が多い学校では、将来を見据えて新任教員を採用しなくてはなりません。ただ、以前とは違って、しっかりとしたバックアップ態勢を整えておく必要があります。先にも述べたように、今の若手はマニュアルがないと動けない人が多いからです。

 又、教職に就いても、うまく授業ができないと、すぐに「自分はこの仕事には向いていない」と言って、辞めてしまう若手英語教員もいるようです。こうした若手英語教員の離職を防ぐには、どうすればいいのか。一番は、彼らに自信をつけさせることです。「よし、自分はやれる!」と思わせることで、若手英語教員は教育現場で生き生きと働くようになります。

 では、どうすれば彼らに自信を付けさせることができるか。それは、教壇に立つ前だけでなく、立った後も十分にケアをしてあげることです。例えば、teacher trainer(指導教官)が、授業をオブザーブ(見学)し、授業後に適切なフィードバックを与える。その際、「ダメ出し」をするのではなく、「ここが良かったよ!」と褒めながら、改善を模索します。

 そして、次の授業でうまく課題を克服できれば、「前よりも良かったよ!」と褒めてあげる。それにより、若手英語教員は自身のティーチングに自信をつけていきます。これができれば、着任したばかりの若手英語教員がすぐに離職するといった事態を防げるはずです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、そうした若手英語教員のフォローを指導教官に代わって行うことができます。ご興味お持ちの校長先生、まずはお気軽にお問合せ下さい。