「目的語」と「補語」の違い


 英語教師は授業中、文法用語を用いて説明することがありますが、生徒からすると「何それ?」ということがあります。「目的語=O」や「補語=C」は、その代表例と言えましょう。そこで本項では、「目的語」と「補語」の違いを論じてみたいと思います。

 まず、品詞で区別する方法があります。目的語になれる品詞は「名詞」です。形容詞や副詞は目的語にはなれません。例えば、I like strawberries.(私はいちごを好む)という文。これは、SVO(第三文型)の文で、目的語strawberries(いちご)は「名詞」です。

 もう一つ例文を挙げます。I will buy John a new bag.(私はジョンに新しいかばんを買ってあげるつもりだ)という文。これは、SVOO(第四文型)の文で、目的語John(ジョン)とbag(かばん)は共に「名詞」です。

 一方、補語はどうか。これは、必ずしも名詞とは限りません。形容詞も補語になれます。例えば、She always remains calm.(彼女はいつも落ち着いている)という文。これは、SVC(第二文型)で、補語calm(落ち着いた)は形容詞です。

 本動詞がbe動詞の場合は、名詞が補語になることもあります。例えば、He is a lawyer.(彼は弁護士です)という文。これは、SVC(第二文型)の文で、補語lawyer(弁護士)は名詞です。

 そして、もう一つの「目的語と補語の違い」は「主語との関係」です。端的に言うと「S=C」、「S≠O」です。先に挙げた例文を参照すると、主語Sheと補語calmは「=」の関係にあります。また、主語Heと補語lawyerも「=」です。一方、主語Iと目的語strawberriesは「≠」です。また、主語Iと目的語John及びbagも「≠」です。

 補語とは、文字通り「主語を補うための語」です。一方、目的語は「~を」にあたるもので、文字通り「目的を表すための語」です。

 このように、「目的語と補語の違い」は、「品詞」および「主語との関係」に顕著に見られます。

 如何でしたか?「オンライン英語教室のUB English」の「基本英文法」では、「目的語と補語の違いを教えて!」など、個別のご要望にお応えし、苦手な文法項目をピンポイントで学んでいただけます。ご興味ある方、どうぞお気軽にお問合せ下さい。指導経験豊富な日本人英語講師が、ていねいに、わかりやすくお教えします!