英検準1級の大問1によく出る英単語⑤(abstract)


 今週、当ブログでは、「英検準1級の大問1によく出る英単語」の覚え方をご紹介しております。今日取り上げるのは、abstract「抽象的な」(形容詞)です。

 abstractにはこの他、動詞で「~を引き離す、要約する」、名詞で「摘要、抜粋」といった意味もあります。

 abstractの語源を見ますと、「接頭辞abs-(=away)」+「語幹tract(=draw)」。まさに、「引き離す」です。

 論文の「摘要」は、長い文章の大事な部分だけを取り出し、要約したものです。つまり、abstractの動詞と名詞が持つ意味は、まさにこの語源に由来するものと言えます。

 また、形容詞の「抽象的な」についても、この語源が生きています。細かいデータなど、より具体的な情報は、論文の本文に載っています。

 一方、「摘要」は、論文の主旨を短くまとめたものなので、具体的な情報は載っていません。つまり、「具体的」(=concrete)の逆。よって、「抽象的」です。

 なお、abstractの語幹「tract」は、一昨日のブログで取り上げたsubtract「~を引く」や、昨日のブログで取り上げたdistractと同じ語幹です。

 abstract、subtract、distract。いずれも、語幹tract(=draw)の持つ意味が、語義に含まれています。英単語の意味を覚える際、こうした語源の知識があると、記憶の助けとなる場合があります。

 ではここで、abstractがどのように使われるのかを例文で見てみましょう。

(例文)Your idea is still a little (     ), so you should make it more concrete so that everyone can get it. [*空所にはabstractが入ります。]

 この文の意味は、「君の案はまだ少し(抽象的)なので、みんなが理解できるよう、もっと具体的にすべきだ」です。

 これが、英検準1級大問1の問題文である場合、abstract「抽象的な」の対語であるconcrete「具体的な」がヒントとなります。

 4つの選択肢全てが形容詞である場合、正解となる語の対語が本文中にあり、それがヒントになることが往々にしてあります。

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