英検準1級の大問1によく出る英単語④(distract)


 今週、当ブログでは、「英検準1級の大問1によく出る英単語」の覚え方をご紹介しております。今日取り上げるのは、distract「~の気を散らす」(動詞)です。

 distractの語源を見ますと、接頭辞dis-は動詞につくと、それとは正反対の動きを表します。語幹tractはdraw「引く」を意味します。

 勉強に集中しようと、意識を自分の方へ向けようとしている時に、横で家族の者がテレビを見ていると、そっちに気を取られますよね。distractはまさにそんなイメージです。

 このように、distractは、基本的にはネガティブな意味を持つ動詞です。ただ、一方で、「(人に)気晴らしをさせる、(人を)楽しませる」というポジティブな意味もあります。

 実際、distractの名詞形distractionには「気晴らし、娯楽」という意味があります。漫才や落語などの娯楽を鑑賞すると、嫌なことから気をそらすことができますよね。

 いずれにせよ、distractには元々「自分の中にある意識を外(=反対)の方へ引っ張る」という意味合いがある、ということです。

 それを肯定的にとらえた場合は「(人)に気晴らしをさせる」となり、否定的にとらえた場合は「~の気を散らす」となります。

 ちなみに、distractの語幹tractは、昨日のブログで取り上げたsubtractの語幹と同じです。いずれも、draw「引く」の意味を持ちます。

 では、ここで、distractの例文を見てみることにしましょう。

The noise of the construction distracted his attention from his study all day yesterday.

 この例文の意味は、「昨日は終日、工事の騒音が彼の集中力を勉強からそらした」です。このように、distractはdistract A from B「BからAをそらす」という型で用います。

 如何でしたか? distractの持つ語の意味合いをイメージできましたか?

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