TOEIC900点から満点(990点)を狙うには何が必要か?


 TOEICを初めて受験した時のスコアが600点台だった人にとって、「TOEIC900点」というのは、夢のまた夢。ましてや満点(990点)なんて、到底、手の届かないところにあるもの。

 そう思っていた方が、学習を重ね、700点、800点と、TOEICのスコアを伸ばしていく。そして、ついに900点の大台に乗った。こうなると、人間、欲が出るもので、「よ~し、今度はいよいよ満点を目指すぞ!」ということになってきます。

 しかし、900点と990点は、同じ900点台であっても、意味合いが大きく違います。900点に到達したばかりの人が、いきなり990点を狙うというのは、現実的ではありません。まずは、950点を目指すべきでしょう。

 今のスコアが900点ジャストだとします。その内訳は、L480+R420=T900といったところでしょうか。この場合、まずは、リスニングを満点(495点)に引き上げたいところです。リスニングは、2~3問間違えても、満点に達することがあります。

 リスニングで、毎回安定して満点を獲れるようになれば、950点が見えてきます。内訳は、L495+R455=T950です。そして、トータルのスコアが950点に乗れば、次は975点を目指します。

 その内訳は、L495+R480=T975です。リーディングで480点を獲るには、誤答を3問以内に抑える必要があります。誤答3問の内訳は、純粋に解けなかった問題が、Part5で1問、Part7で1問、もう一つは「凡ミス」です。

 「凡ミス」とは、十分な知識があるにもかかわらず、ちょっとした思い違いで間違えたり、マークシートを塗り間違えたりすることです。これらは、タイムプレッシャーによる焦りや不安感から起きるものです。よって、「凡ミス」をなくすには、「心の余裕」が必要です。

 それには、TOEICの問題を数多く解くことで、「即解」のスキルを身に着ける必要があります。それが身に着いて、「自分は最後まで解き切れる!」という自信がつけば、「心の余裕」が生まれます。そうすれば、自ずと「凡ミス」はなくなるはずです。

 同時に、「即解」のスキルが身に着けば、Part7の誤答も消えるはずです。というのも、Part7の問題は、必ず本文中に「答えの在処」があるからです。問題は、それを見つけられるかどうか、です。

 それを首尾よく見つけるには、「物理的な時間」と「心の余裕」の両方が必要です。また、「言い換え」に気付くだけの「語彙力」も必要です。それらが身に着けば、Part7は、全問正解できます。

 「凡ミス」が消え、Part7の誤答もなくなり、全100問中99問、正解できるようになった。こうなれば、トータルのスコアは、980点ないし985点になります。いよいよ、TOEIC満点奪取まであと一歩です。

 TOEIC満点奪取まで残り1問。最後に残るのは、やはりPart5の語彙問題です。Part5の終盤(問題番号121~130)に、毎回1~2問、「難度の高い語彙問題」が出題されます。

 この「難度の高い語彙問題」には、2つのタイプがあります。一つは、「単語そのものが難しい問題」です。簡単な日常会話では、滅多にお目見えしないような単語で、英検で言うと、準1級ないし1級レベルに相当する単語です。

 4つの選択肢、いずれもが難しい単語。4つのうち2つ以上知らない単語が含まれていると、正答できる確率は、極めて低くなります。何故なら、ほぼ、勘だけで解くことになり、根拠をもって解くことができないからです。

 もう一つは、「平易な単語の意外な語義や用法を問う問題」です。第一義は、誰もが知っているものの、第二義、第三義となると、上級者であっても知らないことがあります。TOEICは、そこを突いてくることがあります。

 TOEICで満点を目指す人にとって、そこを突いてくる問題は、非常に厄介です。というのも、数が多過ぎて、対策が難しいからです。やっても、やっても、知らないものが出て来る。対策に終わりが見えないタイプの問題です。

 このタイプの問題を克服するには、地道が努力を重ねる他、ありません。例えば、TOEICの問題集を解いている時に、「えっ、この単語って、こんな使い方もあるんだ!」といった新たな発見をすることがあります。この時、辞書を引き、語義や用例を確認します。

 とはいえ、100問中99問正解できる人が、公式問題集を始めとした模試形式のTOEICの問題集を一から解くのは、決して効率の良い学習方法とは言えません。何故なら、ほとんどが「すでに知っていること」をなぞるだけになってしまうからです。

 たとえ5点であっても、スコアを上げるには、知識の上積みが必要です。それがない限り、何度受けても、同じ結果しか得られません。かと言って、問題集を大量購入し、「難度の高い語彙問題」だけを探して解くとなると、コスパが悪いです。

 こうして考えると、TOEICで満点を奪取するための学習をするのは、決して容易ではないことがわかります。上級者、とりわけ満点を目指しているような「超」上級者を対象としたTOEICの問題集は、市場にはほとんどありません。

 出版社としても、マーケットが小さすぎて、妙味が薄いと判断するからでしょう。だから、そういった問題集が市場に出て来るのを待っていても仕方ありません。とはいえ、学習者自身が問題を作っても、答えを知っているので、練習にはなりません。

 そこで、私共が運営する「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」では、TOEIC満点を目指す方を対象に、「あと一歩」を詰めるための対策授業をマンツーマンで行っています。オリジナル問題も多数ご用意し、TOEIC満点奪取を後押しします。

 TOEICで満点を獲りたい。でも、適当な問題集もなく、どう対策をしていいかがわからず、困っている。そんな方は、ぜひお気軽にお問合せ下さい。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

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