生徒が書いた英文を添削していると、「so」と「therefore」を混同しているケースをよく見ます。「so」と「therefore」、ともに「だから」といった意味を持ちますが、品詞が違うので、使い方が異なります。本項では、この件を論じて参ります。
「so」と「therefore」の違い。これは、以前述べた『「but」と「however」の違い』に似ています。「so」が接続詞であるのに対して、「therefore」は接続副詞です。まずは、この違いをしっかりと頭に入れておきましょう。
接続詞は、2つの節を結びつける役割を担います。一方、接続副詞は、単文で用います。但し、前文とのつながりが必要です。言葉での説明だけだと、わかりにくいと思いますので、以下に「so」と「therefore」を用いた例文を挙げます。
まず、「so」の例文。It was stormy weather, so the company picnic was canceled.(荒天だったので、会社の親睦ピクニックは中止になった)。ご覧のように、soの前後に二つの節(=SV)があります。
これを「therefore」を使って言い換えると、It was stormy weather. Therefore, the company picnic was canceled.となります。weatherの後にピリオドを打ち、いったん文が完了しています。そして、次の文頭に「Therefore」を置いて、後にSVが続いています。
この二つを入れ替えることはできません。つまり、It was stormy weather, therefore the company picnic was canceled. は不可ということです。同じく、It was stormy weather. So, the company picnic was canceled. も不可です。
生徒が書いた英文エッセイでは、「so」を文頭で使っているのをよく目にします。「so」は、等位接続詞なので、文の途中に用いて、二つの節を結びます。「but」も等位接続詞なので、「so」と同じで、文頭に用いることはできません。
一方、「therefore」は、先の例文のように、基本、文頭で用いますが、セミコロンを使って、接続詞のように用いることもできます(例:It was stormy weather; therefore, the company picnic was canceled)。この点は、「however」も同じです。
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