「another」と「the other」の違い


 「オンライン英語教室のUB English」では、英語を基礎からしっかり習いたいという方を対象とした「基本英文法」や「中学英語からのやり直し」講座を開講しています。それらの講座を担当していると、「another」と「the other」を混同する生徒が少なくありません。

 まず、この二つの意味を確認しますと、anotherは「もう一つ別の」という意味であるのに対して、the otherは「他方の、もう一方の」という意味を持ちます。つまり、anotherには「+1」といった「追加」のニュアンスがあるということです。

 例を挙げますと、We have two children, and we will have another one next month.「うちには二人子供がいて、来月にはもう一人生まれます」といった文です。既に子供が二人いて、来月に赤ちゃんが生まれる。ということは「+1」なので「another」を使います。

 それに対して、「the other」は、We have two children. One is a teacher, and the other is a nurse.「うちには二人子供がいます。一人は教師で、もう一人は看護師です」といった使い方をします。

 つまり、AとBの二つがあり、「Aはこうで、もう一方(=B)は」という時の「もう一方」に相当するのが「the other」ということです。「the other」は「another」とは違って、「追加」ではなく、限定された中の「他方」を指します。

 では、I will stay here (     ) night.「もう一泊します」だったらどうでしょう。この場合、空所に入るのは「another」です。「もう一泊」ということは「+1」ですよね。よって、「追加」の意味を持つanotherを入れます。

 では、次の文はどうでしょう。He has three cars. One is a German one, and (     ) two are Japanese ones.「彼は車を3台持っています。1台はドイツ車で、後の2台は日本車です」。この空所に入るのは「the other」です。

 ここで、the other twoを「the others」とすることもできます。いずれにせよ「the other(s)」

は、限定された数量のうち、「1つはこうで、残りはこう」という時の「残りは」に相当するものです。限定されているものなので、定冠詞のtheが付いています。

 「オンライン英語教室のUB English」の「基本英文法」では、「another」vs「the other」のような混同しがちな項目を取り上げ、指導経験豊富な日本人英語講師がわかりやすく、ていねいに指導致します。英文法を基礎から習いたい方、まずはお気軽にお問合せ下さい。