TOEICでよく出る「名詞のmost」


 「most」と言うと、真っ先に思いつくのが、the most expensive item「最も高価な商品」など、形容詞の最上級ではないでしょうか。しかし、殊、TOEICにおいては、形容詞の最上級よりもむしろ名詞としての使い方を問われることが多いのです。

 私共「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」で、「名詞のmost」の話をすると、「えっ、mostって名詞なんですか?」と不思議そうな顔をする生徒が少なくありません。

 確かに、「学校英語」では、「最上級としてのmost」が重視されることから、名詞というと、意外な感じがするのだと思います。そこで本項では、その意外な「名詞のmost」について、解説したいと思います。

 TOEICのPart5でよく出る問題は、(     ) of the participants in the seminar were financial experts such as bankers and investors. といった文です。選択肢には、(A)Almost   (B)Most   (C)Mostly   (D)Much といった語が並びます。

 一見すると、どの選択肢も「正解っぽい」ですよね。ここでポイントとなるのが「文構造」です。この文の動詞はwere。ということは、文頭からseminarまでが「主部」ということになります。そして、主部の中の「主語」がどれかと言うと、空所に入る語です。

 主語になれる品詞は「名詞」です。よって、空所には「名詞」が入ることになります。選択肢を見ると、(A)Almostと(C)Mostlyはともに「副詞」なので不可。(D)Muchは「名詞」として使える語ですが、通常、後に不可算名詞が続きます。

 問題文では、後にparticipants「参加者」という可算名詞の複数形が続いているので、(D)Muchも不可。よって、正解は(B)Mostとなります。このMostは「名詞」で「大多数」という意味を持ちます。

 問題文の意味は、「セミナーの参加者の大多数は、銀行マンや投資家など金融の専門家だった」です。このように「~の大多数は」という時に、「Most of the Ns」というフレーズを用います。これは、TOEIC頻出フレーズですので、覚えておきましょう。

 如何でしたか? 「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」では、「名詞のmost」など、ちょっと意外性があり、且つTOEICによく出る語法やフレーズを数多くお教えしています。「TOEIC対策」にご興味ある方、お気軽にお問合せ下さい。