英語のリスニングが苦手な人の共通点とは


 「英語が聞き取れない!」と嘆く人が少なくありません。実際、私の生徒の中にも、英語のリスニングを苦手とする人が結構います。英語のリスニングが苦手な人には、ある共通点があります。その共通点とは何かを、本項で論じて参ります。

 リスニングが苦手の人の多くが、細部まで聞き取ろうとし過ぎる嫌いがあります。一言一句聞き取らないと気が済まないのです。結果、全体の意味をつかめずに終わります。言うならば「木を見て森を見ず」の状態です。これが「聞き取れない」の正体です。

 皆さんは普段、日本語で会話をする時、相手の言うことを「一言一句聞き漏らすまい!」と必死の思いで聞いていますか?恐らくそうではないでしょう。それよりも、話の全体を聞いて、主旨をつかもうとするのではないでしょうか。

 英語でもこれができると、リスニングは大いに楽になるはずです。一言一句聞き漏らさんとするのではなく、もう少しゆったりとした気持ちで、相手の話に耳を傾ける。そして、相手が言わんとすることがだいたい取れればOKとするのです。

 では、何故、リスニングが苦手な人は、一言一句聞き取ろうとしてしまうのか。それは、聞いて理解するのではなく、読んで理解しようとしているからです。つまり、「リスニング」の場面で「リーディング」をしようとする、ということです。

 どういうことかと言うと、相手の話を一言一句聞き取って、それを頭の中で文字に変換するのです。変換された文字を並べて文にし、それを読み取ろうとします。そして、その英文を読み、日本語に訳す。訳した日本語が意味の通るものであれば、ようやく合点する。こういったプロセスを踏んでいるものと思われます。ですから、短い文(概ね7ワード以下)であれば、このプロセスを踏んでもカバーできる範囲なので、どうにか処理できます。しかし、それ以上長くになると、もうお手上げです。

 つまり、リスニングが苦手な人は、単語を音声で理解するのではなく、文字で理解しようとしている、ということです。これは、英語を音声からではなく、文字から入った弊害かと思います。ですので、リスニングの苦手を克服するには、文字に変換することなく、音声を聞いて、ダイレクトに意味を取るためのトレーニングが必要です。

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