TOEICによく出る「ing形」の前置詞


 TOEICのPart5や6で問われやすい問題の一つが「動詞のような顔をした前置詞」です。つまり、動詞の「ing形」なのに、品詞は「前置詞」という単語のことです。幾つかありますが、殊、TOEICで問われやすいのは、以下の3つです。

 一つ目は、「including」。「~を含めた」という意味の前置詞です。原形のincludeは動詞で、「~を含める」という意味です。includingはその派生語ですが、品詞は前置詞です。よって、このincludingの前後には、必ず名詞(句)が来ます。

 例えば、The price is $70 including tax.「価格は税込みで70ドルです」といった文。includingの前後の「$70」と「tax」は共に名詞です。TOEICの問題では、includingの箇所が空所になり、included, including, inclusive, inclusionなどが選択肢に並びます。

 二つ目は、「regarding」。「~に関して」という意味の前置詞で、aboutの類語です。これも、原形のregardは「~と見なす」という意味の動詞ですが、その「ing形」のregardingは前置詞です。

 使い方は、Thank you for your prompt response regarding your availability.「予定に関して、迅速な返答を頂き、ありがとうございます」といった文。やはり、前置詞「regarding」の前後は、response「返答」とavailability「予定」の2つの名詞が来ています。

 三つ目は、「concerning」。これは、「regarding」の同義語で「~に関して」という意味を持つ前置詞です。原形のconcernは「~を懸念する」といった意味の動詞ですが、その「ing形」のconcerningは「前置詞」です。

 例文は、I would like to have details concerning the vacant position.「例の欠員になっている職に関して、詳しく教えて頂きたいと思います」。TOEICの問題では、concerningの箇所が空所になって、concern, concerned, concernedly, concerningが選択肢に並びます。

 including「~込みで」、regarding「~に関して」、concerning「~に関して」の3つ。いずれも、動詞の「ing形」ですが、品詞は「前置詞」です。TOEICでは、Part5や6で問題になりやすい上、Part7でもよく見られます。

 如何でしたか? 「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」では、TOEICでよく出る語の意味や用法および品詞を、指導経験豊富な日本人英語講師が、わかりやすく、ていねいに解説致します。ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。