英語の授業を効率化させるには


 授業時間数には限りがあり、その中で、決められたカリキュラムをこなしていかねばならない。こういった状況で英語の授業を進めていくには、授業の効率化が不可欠です。では、どうやって授業を効率化させれば良いのか。本項では、この点を論じて参ります。

 授業を効率化させる一番の方法は、手順をパターン化することです。つまり、授業の流れを一定にするということです。例えば、最初に、単語テストを行い、次に、ウォームアップとして、軽くリスニングをし、その後、本文の読みを行う、など。

 こうした授業における一連の流れをパターン化するのです。それにより、生徒は何をすべきかがわかってくるので、戸惑わなくなります。そうすると、英語教師がいちいち指示をしなくても、生徒が勝手に動いてくれるようになります。

 このことは、英語の授業に限らず、テレビ番組にも言えることです。例えば、ニュース番組を例にとると、「トップニュース」→「特集」→「エンタメ」→「スポーツ」→「天気予報」といった、一つの決まった流れがあります。

 毎日、同じ順番で番組を進行することにより、番組がパターン化されます。そうすると、視聴者も「次は何か?」というのがわかるので、安心するのです。また、番組制作側にとっても、予め枠を決めておけば、コンテンツを埋めるだけなので、番組作りが効率化します。英語の授業においても、同じことが言えます。授業の「枠組み」を作ることによって、コンテンツを埋めることに、英語教師は専念できます。

 「授業をパターン化せよ!」。このように言うと、「授業がワンパターンになって、つまらなくなってしまうのでは?」といった疑問を持つ英語教師の先生もおられます。これについては、私はそれほど心配する必要はないと思います。と言うのも、外枠は同じでも、中身が毎回違うからです。

 「ワンパターンでつまらない」と感じる時と言うのは、たいてい外枠ではなく中身が毎回同じ場合です。現に、多くの人が毎日、パターン化されたテレビのニュース番組を見ていますが、「もう、飽きた!」と言って、見るのをやめたという人はほとんどいません。もし、毎日「再放送」を流されると、視聴者はいなくなるでしょうが。

 「オンライン英語教室のUB English」が開講する「Teacher trainingコース」では、teacher trainerと一緒に教案を見直すなどしながら、「授業の効率化」をサポート致します。ご興味お持ちの英語教師の先生方、まずはお気軽にお問合せ下さい。