今、日本における英語教育の主流は「英語4技能」をバランスよく強化することです。これは、世相を反映したものと言えます。経済のグローバル化とIT化が進み、海外のクライアントなどに英文メールを書く機会が増えたことによるものです。
英語はコミュニケーションのツールである。そう考えた時、やはり特定のスキルに偏っているよりも、4技能がバランス良くできた方が望ましいと言えます。しかし、現場で教える英語教師にとっては、負担が大きくなります。
殊に、英語教師の先生方からよく聞く悩みの一つが、「ライティングの教え方がわからない」というものです。今まで「ライティング」と言えば、せいぜい英作文(和文英訳)が主流で、エッセイ(小論文)とは程遠いものでした。
ところが最近では、英検でも3級以上は全てライティングが出題され、2級ともなると、80~100ワードのエッセイが求められます。これはもう「英作文」の領域を遥かに超えたものであり、まさしく「エッセイ」です。
「英作文」と「エッセイ」の大きな違いは、正解の有無です。前者は正解が一つなのに対して、後者には正解がありません。だから教えにくいし、評価も難しい。ましてや団体授業でライティングを扱うのは非常に困難です。
先生が一人でクラス30人分のエッセイを添削して、評価を与えるとなると、膨大な時間を要します。そんなことをすると、過労死してしまいます。では、どうすればいいのか。
まず、ペアでエッセイを交換し、相手のエッセイを読ませます。その際、内容面にフォーカスさせます。その内容が、問われたことにきちんと答えられているかを確認させるようにします。また、それに関してのちょっとしたディスカッションをさせてもいいでしょう。
その後、5人分だけを無作為に回収し、先生がチェックします。その際、3つの点を意識しながら、添削するようにします。その3つとは、①構成面、②内容面、③言語面です。これら3つの側面を総合的に評価するようにします。
英語の授業において、ライティングは今後ますます重要になっていくものと思われます。「ライティングの授業に自信が持てない」という英語教員の先生方、まずはお気軽にお問合せ下さい。「オンライン英語教室のUB English」が開講する「Teacher trainingコース」では、ライティングの添削、指導および評価方法についてのサポートを行っております。