よく私共に相談に来られた方から聞かれる悩みの一つに「とっさに英語が出てこないんですよ」というものがあります。例えば、プラットフォームで電車を待っている時に、隣の外国人観光客に、突然ある場所への行き方を英語で聞かれて言葉に詰まってしまうとか。では、とっさに英語が出てくるようにするには、どうすればいいのか。
そもそも、「とっさ」というのはどういう時を指すのか。例えば、先に挙げたような外国人観光客に道を聞かれたり、行き方を聞かれたりといった場面などは「とっさ」に当たるでしょう。或いは、日本語だけで書かれている駅の案内表示の意味を聞かれるとか。
このように「とっさに英語が出てこない」という時の「とっさ」がどういう場面かを想定し、場面に応じた表現方法を学んでいくというのが、解消方法の一つです。状況設定を明確にし、場面に相応しい表現や定型句を学んでいくのは、英会話レッスンの基本です。
例えば、道案内であれば、A: Excuse me, could you tell me how to get to the convention hall, please?(すみません、コンベンションホールへの行き方を教えてもらえませんか?)、B: Sure. You could take the bus number 56 right in front of Osaka station.(もちろんです。大阪駅の真ん前で56番のバスに乗ればいいですよ)。といった会話です。ここで出てきたYou could take~「~に乗ればいいですよ」という表現を「型」で覚えれば、後は乗物や号車を変えるだけでいいので、「とっさ」に対応しやすいはずです。
英語力を伸ばそうと、多くの学習者が単語集などを使って、語彙力強化に励みます。そのこと自体は決してムダではないものの、「とっさ」の場面に対応するには、それだけでは不十分です。単語単位ではなく、句単位や文単位で脳に収納する方が有効です。
その意味で、「とっさ」に対応するための英語力を伸ばすには、単語よりもコロケーションの知識を増やした方が有効と言えましょう。コロケーションとは「連語」のことです。例えば、make an appointment「予約を取る」とか、accept an offer「オファーを受ける」といったような「相性の良い語の組み合わせ」です。appointment「予約」やaccept「~を受け入れる」と単体で覚える代わりに、これらと相性の良い動詞や名詞とセットで覚えるようにする。そうすることで、一から単語をつなぎ合わせる必要がないので、「とっさ」の場面で、フレーズや文が出やすくなります。
「オンライン英語教室のUB English」の「基本英会話」では、場面に応じた定型句やコロケーションを、日本語での解説を交えて指導しながら、「とっさ」の場面に対応できる「英会話力」の習得をお手伝い致します。ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。