「~できる」を英語で何と言うか。恐らく多くの人が真っ先に思いつくのは、助動詞のcanではないでしょうか。だから、「~できた」は、canの過去形のcouldじゃないの?とお考えかと思います。
確かに、couldはcanの過去形なので「~できた」という意味で用いることはできるのですが、実際には、was able to又はmanaged toが使われることが多いのです。何故、そうなるのか。本項では、この件を論じてみたいと思います。
まず、couldは、助動詞の過去形であることから、「仮定」のニュアンスが含まれるということを知っておく必要があります。例えば、If I had a car, I could go there more easily.「車を持っていれば、もっと簡単にそこへ行くことができるのだが」という文。
これは、「仮定法過去」の文です。この文の意味するところは、実際には「車を持っていない」ということです。このように、実際とは異なる内容を述べる際に「仮定法過去」を用います。「仮定法過去」の基本形は、「If+S1+V1(過去形), S2+助動詞(過去形)+V2(原形)」です。帰結節には、couldやwouldなど、助動詞の過去形を用います。
このように、couldは、仮定法で用いることがあるため、「~できた」という意味で、couldを肯定文で用いると、仮定法と混同する可能性があります。よって、couldの使用は避け、代わりにwas able to又はmanaged toを用いることが多いのです。
例えば、「パーティに参加できた」という文。これを英語にする際、I could join the party.と言うと、その前にIf I had enough time「もし十分な時間があれば」といった条件が付き、実際には「行くことができない」といった意味にとられてしまう可能性があります。
If I had enough time, I could join the party.は「仮定法過去」の文で、意味は「もし十分な時間があれば、パーティに参加できるのだが」となります。これとの混同を避けるためにI was able to join the party.とする。そうすれば「私はパーティに参加できた」となります。又は、I managed to join the party.「どうにかパーティに参加できた」とするのもOKです。
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