「上から目線」の英語を避けるには(1)


 経済のグローバル化やIT技術の発達に伴い、ビジネスをグローバルに展開する企業や個人が増えてきました。それに伴い、海外のクライアントと英文メールでのやり取りをする機会が多くなったというビジネスパーソンが増えています。

 それに伴い、「ビジネスでの英文メールの書き方を教えて欲しい」というリクエストを生徒から頻繁に受けるようになりました。「ビジネス英語コース」(とりわけ「英文メール対策」)を受講する生徒から聞かれる質問で多いのが、「敬語の使い方」です。

 英語は、日本語ほど、敬語がはっきりとはしていません。ですので、必要以上に「敬語の使い方」に対して、神経質になることはありません。

 とはいえ、「敬語」(に相当する語句や表現)が英語に全くない訳ではありません。また、日本人にとって「敬語」と思っている表現が、実は「上から目線」の物言いになってしまうこともありますので、使い方には注意が必要です。

 例えば、Pleaseの使い方。Pleaseは通常、文頭に置き、その後に動詞の原形が続きます。つまり、これは「命令文」の一種です。例えば、Please open the window. という文。日本語に訳すと「窓を開けて下さい」となります。

 「~して下さい」という表現は、日本語では丁寧な表現です。ですので、日本人はついその感覚でPleaseという語を多用しがちです。しかし、先にも述べたように、「Please+V」は「命令文」ですので、「上から目線」の物言いに受け取られかねません。

 先のPlease open the window.なら「窓を開けて下さい」というよりは、「窓を開けなさい」といったニュアンスに近いと考えるべきでしょう。何故、「Please+V」が「上から目線」になるのか。それは、相手に選択の余地を与えない表現だからです。

 では、Could you open the window for me, please?「私の代わりに窓を開けてくれませんか?」はどうか。内容はPlease open the window.と変わりませんが、Could youは疑問文で、相手に選択の余地を与えています。だから、より丁寧なのです。

 このように、Pleaseも使い方次第で、「丁寧な表現」にもなり、また「上から目線」にもなり得ます。「オンライン英語教室のUB English」の「ビジネス英語コース」では、クライアントに対して「上から目線」の英語にならないような表現方法を指導しております。ご興味あるビジネスパーソンの方、まずはお気軽にお問合せ下さい。