関係代名詞の非制限用法の使い方


 関係代名詞には、制限用法と非制限用法の2つの用法があります。中学で習うのは主に制限用法で、高校に入ると非制限用法も出てきます。

 では、この2つは、どう違うのか。以下に例文を挙げます。

①The man who is standing by the door is Mr. Peters.

ドアのそばに立っているその男性はPetersさんです。

②Mr. Peters, who is our client, is standing by the door.

うちの顧客であるPetersさんはドアのそばに立っている。

 ①、②共に関係代名詞whoが使われていますが、①が制限用法で、②が非制限用法です。

 形の違いに着目しますと、②の文では、whoの前にコンマ(,)があります。このように、関係代名詞の前にコンマを付けるのが、非制限用法です。

 では、なぜ、②の文には、whoの前にコンマを付けるのか。

 これは、先行詞のMr. Petersを関係代名詞節(, who is our client,)が補足的に説明しているからです。言い換えると、この関係代名詞節は、なくても文意が通ります。

 一方、①では、関係代名詞whoの前にコンマがありません。つまり、この文では、関係代名詞節(who is standing by the door)がないと、文意が通らないということです。

 実際、①の文で、関係代名詞節を省略しますと、The man is Mr. Peters.「その男性はPetersさんです」という意味になります。

 ここでは、who is standing by the door「ドアのそばに立っている」がないと、The man「その男性」と言っても、どの男性を指しているのかが、わかりませんよね。

 ②の文だと、Mr. Peters is standing by the door.「Petersさんがドアのそばに立っている」と言っても、意味は通りますよね。who is our client「うちの顧客である」という追加情報がなくても、です。

 いかがでしたか? 関係代名詞の制限用法と非制限用法の違い、ご理解頂けましたか?

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