英検1級二次対策として予定原稿の丸暗記は有効か?


 英検1級二次試験の「2分間スピーチ」。一つの話題について、2分間、英語で話し続けるというのは、決して容易なことではありません。

 実際、「なかなか話が続かない」と嘆く方が少なくありません。そこで、問題を予想し、予定原稿を作り、それを丸暗記して、試験に臨もうとする方もいます。

 この予定原稿の丸暗記。果たして、英検1級二次対策において有効なのかどうか。この件について、私の見解は「半分賛成、半分反対」です。

 まず、反対理由としましては、出題される問題が多岐に渡っており、予想問題がズバリ的中する可能性は決して高くはない、という点です。

 暗記に頼った状態で試験に臨んだ場合、5つのお題全てが「空振り」(*予想が完全に外れた)だった時、頭が真っ白になり、パニックに陥る恐れもあります。

 また、丸暗記だと、融通が利かないという難点もあります。予想問題に少し似たお題が出た場合、そのお題を無理やり予想問題に近づけて論じてしまう可能性があります。そうすると、やはり論点が少しずれるので、評価が得にくくなるでしょう。

 一方、賛成する面もあります。それは、スピーチを丸ごと暗記するのではなく、スピーチで使えそうな表現を幾つか暗記し、表現のストックを増やすという点です。

 これなら汎用性もあり、実際の試験で出たお題が、予想問題と多少ずれていたとしても、使える可能性が高いと言えます。

 英検1級二次試験では、意見を二分するような社会問題がよく扱われます。例えば、「男女平等」(gender equality)に関するお題であれば、「夫婦別姓」(different surnames)や「賃金格差」(wage disparity)といった語句をスピーチの具体例に挙げることがあるかもしれません。

 こういった、トピック毎の関連語句を覚え、それを使った文を丸暗記するというのは、英検1級二次対策としては、有効だと言えましょう。

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