英検準1級の大問1によく出る英単語①(versatile)


 英検2級に合格し、「よ~し、今度は英検準1級だ!」と意気込むも、単語の多さに圧倒された方、少なくないのではないでしょうか。

 確かに、英検準1級の単語集を見ると、今までに見たことのないような単語がいっぱい載っていて、驚きますよね。

 例えば、versatile。これ、準2級や2級では、まず見ない単語ですよね。これは、「多才な」という意味の形容詞です。

 「versatile=多才な」。これだけ見ていても、なかなか覚えられないでしょう。そこで、用例をチェックしてみましょう。

 辞書を引くと、用例が載っています。例えば、『ジーニアス英和辞典』を見ますと、次のような用例が載っています。

a versatile performer who can act, sing, and dance

芝居も歌も踊りもこなす多才な役者

 これを問題にするとすれば、He is a (     ) performer who can act, sing, and dance.となるでしょう。

 この場合のヒントは、関係代名詞のwho以下です。can act, sing, and danceを見て、「多才な」→「versatile」と、ピンと来るようにしたいところです。

 さて、このversatile。語の成り立ちを見ますと、「語幹vers」+「接尾辞at」+「接尾辞ile」と分けられます。

 語幹の「vers」はturn「変わる」を意味します。それにat(a)「~の特徴を持つもの」、-ile「~できる」という意味の二つの接尾辞が付いています。

 つまり、「変わることができる特徴を持った」→「多才な」という訳です。なるほど、確かにversatileの語源が、そのまま今の語義にも表れていますね。

 versはversion「(文学作品などの)改作」の語源でもあります。「改作」とはつまり、元のものから変化したものですよね。やはり、語源のturnの意味合いを含んでいます。

 versatileもやはりturnの意味合いを含んでいます。ドラマで役を演じたかと思うと、歌を歌う。身分を次々に変えるイメージです。言うならば、星野源さんのような人ですね。

 versatileを始め、英検準1級の単語は難しいものが多いですが、このように用例や語源をチェックするなど、様々な工夫を施しながら、知識の定着を図りましょう。

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