英検1級単語の覚え方⑤(接頭辞「equi-」を持つ単語)


 equalは「同等の」という意味の形容詞です。これは、「イコール」が、既にカタカナ語として定着しているので、皆さんよくご存知だと思います。

 このequalの意味を持つ接頭辞「equi-」。この接頭辞を持つ単語が幾つかあります。英検1級対象語彙も幾つかありますので、見ていきましょう。

 例えば、equilibrium。これは、「平衡、均衡、つり合い」といった意味を持つ名詞です。やはり、接頭辞「equi-」が持つ「等しい」という意味合いが含まれていますね。

 equilibriumの語の成り立ちを見ますと、接頭辞「equi-」(等しい)、語幹「libr」(=libra「ポンド(英国の通貨単位)」、接尾辞「-ium」(名詞)です。

 ちなみに、「ポンド」を記号で書くと「£」ですが、これは「libra」の頭文字をとったものです。

 「(2つのものが)等しい価値を持っている状態」→「平衡」です。なお、Libraは「てんびん座」という意味もあるので、天秤をイメージすると、覚えやすいかもしれません。

 この他、equityも、英検1級対象語彙です。意味は、「公平、公正さ」です。また、「財産物件の純化」や「普通株」といった意味もある多義語です。

 語の成り立ちは、接頭辞「equi-」と接尾辞「-(i)ty」(名詞)がくっ付いたものです。equalの名詞形equality「同等」とは別語ですので、要区別です。

 他には、「同等の」という意味の形容詞equivalentがあります。これは、準1級から見られる単語ですが、一応、英検1級対象語彙です。

 語の成り立ちを見ますと、接頭辞「equi-」、語幹「val」(=value「価値」)、接尾辞「-ent」(形容詞)です。「等しい価値を持った」→「同等の」です。

 この他、接頭辞「equi-」を持つ英検1級対象語彙では、equivocal(形容詞)があります。意味は、「両義にとれる」、「あいまいな」(=ambiguous)です。

 語の成り立ちは、接頭辞「equi-」(等しい)、語幹「voc」(=voice「声、意見」)、接尾辞「-al」(形容詞)です。

 「2つの意見が混ざっているような」→「両義にとれる」、「あいまいな」です。これも、原義から語義をイメージしやすいですね。

 この他、equivocateという動詞も、英検1級対象語彙です。意味は、「(真実を隠すために)あいまいな言葉を使う」です。

 語の成り立ちは、equivocalとほぼ同じで、接頭辞「equi-」(等しい)、語幹「voc」(=voice「声、意見」)、接尾辞「-ate」(動詞)です。

 AとB、どちらとも受け取れるような、あいまいなことを言う。これが、equivocateです。

 では以下に、今日取り上げた接頭辞「equi-」を持つ英検1級対象語彙をまとめます。

①equilibrium「平衡」:equi(equal)+libr(pound)+ium(noun)

②equity「公平」:equi(equal)+ity(noun)

③equivalent「同等の」:equi(equal)+val(value)+ent(adj)

④equivocal「両義にとれる」:equi(equal)+voc(voice)+al(adj)

⑤equivocate「あいまいなことを言う」:equi(equal)+voc(voice)+ate(verb)

 いずれも、接頭辞「equi-」の意味が効いていますね。ですので、接頭辞の意味を知っていると、これらの単語の語義は、比較的覚えやすいはずです。

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