「英語教員になるには、何か資格が必要ですか?」。これは、よくあるご質問の一つです。これに対する答えは、「どこで教えるか?」によって異なります。詳細は以下の通りです。
まず、中学や高校で英語を教えるには、英語の教員免許が必要です。それには、大学で英語学や英文学などを専攻し、なおかつ教職課程を修了する必要があります。その後、公立で教える場合は、各都道府県の教員採用試験を受けて、合格しなくてはなりません。
では、それ以外のところで英語を教える場合はどうか。小学校の場合は、専任で教える場合は、小学校教諭になる必要がありますが、小学校教諭にとって英語は必須科目ではありません。また、非常勤の英語講師として教える場合は、特に資格は必要ありません。敢えて言えば、J-SHINEという資格がありますが、これは「資格」というよりは「お免状」に近いもので、中高英語教員の「教員免許」とは違います。
では、大学や専門学校で英語を教える場合はどうか。ここでも特に「資格」や「免許」はありません。多くの大学では、英語関連の「修士号」や「博士号」を要求しますが、それがなくては教壇に立てない訳ではありません。
実際、修士号や博士号は持っていなくても、例えばTOEICの知識が秀でていて、大学や専門学校に講師として招聘されるといったことはあります。実際、私も30代の頃、修士号や博士号を持たずに、大学や専門学校でTOEIC講座を受け持っていました。
また、学習塾や予備校、英会話スクールなどで教える場合も、特に資格や免許は必要ありません。資格よりもむしろ、「実力」や「経験」が問われます。
英語教員向けの資格としては、ケンブリッジ大学が主宰する英語教員向けの講座があり、それを修了すれば、DELTAやCELTAといった資格を受け取ることができます。この他、主に大学院で開講している現役英語教員を対象としたTESOL(英語教授法)は有名ですが、これは資格ではなく、一つの「研究分野」(学問)です。
J-SHINEの他、DELTAやCELTA、TESOLなど、英語教員の彩りを添える「お免状」に近いものはたくさんありますが、自分にとって必要かどうかは、検討する必要があります。
英語講師に求められるもの。それは、各種お免状ではなく、①指導力、②英語力、③コミュニケーション能力の3つです。「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、そのためのお手伝いをさせて頂いております。ご興味ある先生方、お気軽にお問合せ下さい。