英語教員に必要な英語力とは?


 英語教員に求められるもの。私は、大きく3つあると考えます。その3つとは、①指導力(教授力)、②英語力、③コミュニケーション能力です。この項では、このうちの一つ、②英語力について論じてみたいと思います。

 英語教員には当然、英語力が必要。では、どの程度の英語力が必要となるのか。これは、教える対象やレベルなどによっても違いますが、高いに越したことはありません。

 このように言うと、「小学校や中学校で英語を教えるのに、英検1級に合格するほどの英語力が必要か?」とお思いになる先生もおられるかもしれません。実際、小学校や中学校の英語の授業で、それほど高いレベルの英語を教える機会はないでしょう。

 では、「教えないことは知らなくてもいいのか?」と言うと、決してそんなことはありません。「知らない」よりは「知っている」の方がいいはずです。

 人にものを教えるとなると、教える側はその物事を「200%」知っていなくてはなりません。「100%」では不十分です。「200%」というのは、文字通りその物事を知り尽くしている状態で、今にも知識が溢れ出そうな様子を指します。

 その豊富な知識の中から、場面に応じて必要な情報を抽出し、相手にわかりやすく伝えるのが大事だと思うのです。知識量が「100%」で「100%」の授業をするには、自分が知っていることを全て教えることになり、そこには「抽出作業」が抜けています。

 一方、知識量が「200%」なら、その中から半分を抽出して、必要度の高い情報だけを生徒に授けることができます。そこには「抽出」という過程を踏んでいることから、その情報のクオリティは、「100%」の時のそれよりも高いはずなのです。

 では、小学校や中学校の先生に「英検1級」が必要か言うと、必ずしもそうではありません。ただ、英検1級を持っている方が望ましい。或いは、少なくともそれを目指すという姿勢はあった方がいい。そうした教師の向学心は、目の前の生徒にも伝わるはずだからです。自分が生徒の立場だったら、どう思うか。英検1級を持っている先生、或いはそれを目指して頑張っている先生の方が、そうでない先生より頼もしく思えるのではないでしょうか。

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