英語教員に必要な研修とは?


 「自分の教え方は果たして今のままでいいのだろうか」。こう考える英語教員の方々は、現状維持を良しとはせず、常に「もっと良い授業はできないか」を考えている証拠です。つまりそれだけ向上心が高く、生徒思いの先生だと言えます。

 では、どうやって教授力を伸ばすのか。例えば勤め先で、研修を受けたりすることはあっても、それが自身の教授力アップにどこまで直接的に寄与するかは不明です。

 実際、少し古いデータですが、ベネッセグローバル研究室(2009)の「第1回中学校英語に関する基本調査報告書」によると、研修が役に立ったと答えた教員の割合が、大学の講座で8.5%、学会のワークショップで5.3%と、いずれも低い水準にとどまっています。

 では、大学院で開講されている現役の英語教員向けのTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages「英語科教授法」)を受講するとどうかというと、こちらも「理論重視」で、個々の教室内での実践には直結しない内容が多いと言えます。

 事実私も、教育ランキングで世界No.1の評価を得ているロンドン大学教育大学院(IOE)で、MA TESOL(英語科教授法修士)を受講しましたが、その内容はやはり理論重視で、Teaching Practitioner(教育実践者)として直接役立ったとは思えません。

 教育水準が高いことで有名なフィンランドでは、教員教育が充実しており、教員の教授力が一般に高いと言われています。しかし、私がフィンランドの高校で現役の英語教員にインタビューをしたところ、理論重視の教員研修よりも、教室内での実践が最も役に立ったという回答を得ました。

 とはいえ、理論が全く役に立たないのかというと決してそうではありません。自身の経験に頼った指導にこだわっていると、それが理論上正しいのかどうかの判断がつきません。そこに理論を加味することで、指導の正当性に対する客観的な判断が可能になります。

 つまり、大事なのは、理論と実践のバランスです。全体的な教員研修や大学院で開講されているTESOLなどは、理論に偏り過ぎています。むしろ、現場の英語教員が真に求める研修は、理論のスパイスを加味した「実践型TESOL」です。

 しかも、全体研修ではなく個人指導によるフィードバックを受けるのが理想です。現役英語教員(志望者含む)が真に必要とする「マンツーマンでの実践型TESOL」を実現したのが、「オンライン英語教室のUB English」が開講する「Teacher trainingコース」です。まずはお気軽にお問合せ下さい。