TOEICより英検を薦める理由


 英検は、TOEICやTOEFLとは違い、級別に分かれているため、学習者が自身の習熟度に合わせて、級を選んで受験できます。例えば、「中学英語のやり直し」をしたい方なら、ひとまず英検3級(中学卒業レベル)の合格を目指して学習に取り組むことができます。

 そして、英検3級を合格すれば、今度は英検準2級(高校中盤レベル)にチャレンジします。それをクリアすれば、2級(高校卒業レベル)、更には準1級(大学中盤レベル)、1級(大学卒業レベル)と、どんどん上の級を目指すこともできます。

 また、英検は他の資格試験とは違って、級別に分かれているため、対策が打ちやすいのも特徴の一つです。例えば、3級の合格を目指すなら、3級対象語彙をしっかりと覚え、3級レベルの読解や聞き取りができるよう訓練すればいいのです。

 その点、TOEICは、一つの試験の中に、初級レベルから上級者向けまで、様々なレベルの問題が混在しているため、的が絞りにくいのです。学んだことが試験に出ないことも多く、「学び甲斐のない試験」とも言えます。

 英検とTOEICの違いをひとことで表すとするならば、英検は定期考査(中間・期末テスト)であるのに対して、TOEICは実力考査です。広範な実力考査より、学んだことの習熟度を試す定期考査の方が勉強しやすい。ですから、TOEICより英検を薦めるのです。

 語学は何よりも積み重ねが大切です。語彙や文法の知識を少しずつ増やしていくことで、読める英文が徐々に増えていく。また、英語の発話速度を少しずつ上げていき、リスニング力を向上させる。そうすることで、ネイティブの英語を聞き取れるようにしていく。

 こうした「ステップアップ型」の学習をすることが、英語を体系的に学んでいく上では、とても重要です。英検は、学習指導要領にも準拠していることから、「ステップアップ型」の学習に適しています。

 もっとも、英検を活用する目的は、あくまでも英語力を着実に向上させるためであって、試験に受かるために取り組むのではありません。ですので、当校では「小手先のテクニック」だけを授けて、「とにかく受かればOK!」といった指導は是といたしません。

 とはいえ、漫然と英語を学ぶより、伸びを客観視できるものがあった方がいい。その意味で、英検の活用は有効です。定期的に試験があり、良い意味での緊張感を持って英語学習に臨めます。「オンライン英語教室のUB English」の「英検対策」を通じての英語力強化にご興味ある方は、お気軽にお問合せ下さい。