何故、大人になると「英語嫌い」じゃなくなるのか?


 学生の中には、「英語が嫌い」という子が少なくありません。何故、彼らは「英語嫌い」になってしまったのか。大半は「英文法が難しいから」というものです。

 かつて、日本の英語教育は「文法訳読式」の授業がメインでした。授業では、文法をガンガン説き、単語を無理やり覚えさせ、長文をどんどん読ませる。そうして、力尽くで英語を読みこなせるようにさせるというものでした。それ故、生徒からすると「やらされている感」が半端なく、「英文法」=「嫌なもの」というイメージが定着してしまったのです。「仮定法」とか「関係代名詞」という文法用語を聞くだけで鳥肌が立つ。そんな生徒もいるほどです。

 生徒をこんな思いにさせてしまったのは、教育側に問題があると言えましょう。私も、いち英語教育関係者として、お詫びしなくてはなりません。ただ、敢えて弁護させて頂くとすれば、「受験のためにそれが求められていた」という側面があったことも事実です。いずれにせよ、受験のために、英文法を無理やり学ばされたことにより、英文法が嫌いになり、ひいては「英語嫌い」になってしまった。こんな学生が少なくありません。

 その後、学生を終えてから20年程が経過し、40代になってから、何等かの理由で英語を学び直す必要が出てきた。そこで、英語教室に通うことを決め、英語を一からおさらいすることになった。その時に、学生時代、あれだけ嫌いだった「英文法」を学び直すと、「なるほど、そういうことだったのか!」といった新たな発見を得ることが少なくありません。

 それにより、苦痛だった英語学習が苦痛ではなくなった。それどころか、「もっと学びたい!」という意欲が出てきた。「あれ、もしかして自分は英語嫌いじゃなかったのかも」と思うようになる。こういった大人の生徒さんに、これまで何度も接してきました。「先生のおかげで、英語が嫌いじゃなくなりました!」。「英文法って、意外とおもしろいものなんですね」。そんなお声を頂戴することがあり、英語講師として大変嬉しく思います。

 では何故、大人になると「英語嫌い」じゃなくなるのか。理由の一つは、受験のための勉強をしなくてもよくなるからです。「試験のため」ではなく、英語を純粋に学べるからです。もう一つは、大人になると物事を論理的に解釈する力が付くという点です。若い頃は「感覚」に長けているので、音声面の吸収に優れています。年齢と共にその能力は落ちますが、一方で論理的解釈能力が長けてくるのです。よって、英文法を理解しやすくなるのです。

 大人になると、英文法を学ぶのが楽しく感じるようになり、「英語嫌い」が解消される人が多いのです。あなたも英文法を学び直してみませんか?「オンライン英語教室のUB English」が開講している「基本英文法」では、英文法をわかりやすく、ていねいにご指導いたします。お気軽にお問合せ下さい。