リスニングの指導方法


 英語教員の先生方からよく「リスニングの指導方法がわからない」というご相談を頂きます。その理由の多くが、先生自身が生徒として「リスニング対策」を授業で受けたことがないから、というものです。確かに、多くの英語教師は、自分が過去に生徒として受けたことのある授業を手本とします。かつての日本の英語教育は、「リスニング」を重視していなかったので、その時代に生徒だった先生にとっては、「手本がない」ということになります。

 しかし、今は「英語4技能」が重視される時代で、今度もその傾向はしばらく続くことが予想されます。或いは、多少スタイルが変わっても、リスニングが軽視されることはないと思われます。そこで、本項では、リスニングの指導方法について論じてみたいと思います。

 リスニングには、大きく3つの要素が含まれます。①内容把握(主旨を掴む)、②精聴(詳しく聴く)、③発声練習(音声確認)です。この3つの要素を織り交ぜるようにしましょう。

 例えば、ちょっとした英会話を聞かせるとします。その際、まずは会話全体を聞き、主旨を掴むよう指示します。この時は、会話の細部まで一言一句聞き取るのではなく、あくまでも中身にフォーカスし、会話の「内容把握」に努めさせます。この時、予め準備しておいた内容把握の問題を解かせてもいいでしょう。もしくは、先生が口頭で確認してもいいです。

 次に、ディクテーション(書き取り)を行います。ここでは、一言一句、細部まで聞き取る「精聴」が求められます。会話のCDは合計3回再生します。1回目は、センテンス毎に一時停止し、生徒に書く時間を与えます。2回目は段落毎に区切り、3回目は会話全体を通しで流します。最後に、スクリプトを渡し、綴りなどをチェックさせます。その後、内容確認を行います。一文毎に読んで訳させます。この時、文法や語法の解説を入れ、言語面に意識を払うよう仕向けます。また、必要に応じて発音の指導や解説を入れてもいいでしょう。

 最後に「発声練習」。発声練習は、3つあります。①リピート、②シャドーイング、③音読です。このうち、①と②はスクリプトを見ずに、③はスクリプトを見ながら行います。①リピートが、センテンス毎に区切って生徒にリピートさせるのに対し、②シャドーイングは、途中で一時停止ボタンを押さずに、会話を通しで流します。最後に、スクリプトを見ながらCDを流し、③音読させます。文字と音声を照合させることが音読の狙いです。

 このように、「リスニング」の指導では、ただ英文を聞かせるだけでなく、様々な活動を織り込むことが可能です。「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、模擬授業などを通じて、リスニング指導をより具体的にイメージできるよう、トレーニングを行います。ご興味ある英語教員の先生方、まずはお気軽にお問合せ下さい。