英検2級対策③(語彙:類語をセットで覚えよう!)


 英検2級の合格を目指すなら、まずは語彙力を強化すること。つまり、英検2級対象の単熟語をしっかりと覚えることが重要だということです。

 それには、英検2級用の単語集に取り組むことが、最も効率の良い方法だと言えます。本項をお読みの方なら、既に取り組んでいる方もおられるかと思います。

 単語集に取り組んでいると、こんな風に思ったこと、ありませんか?

「似たような意味の単語が多いな」と。

 そうなんです。英検2級対象語彙には、類語が数多く含まれます。ですので、これらの類語をセットで覚えることをお薦めします。

 例えば、bookという単語。名詞では「本」という意味で、これは皆さんご存じかと思います。では、動詞では、どういう意味があるか?以下に例文を挙げます。

A: Can I book a table for four tonight, please?

B: Sure. What time would you like, sir?

 さぁ、ここでのbookはどういう意味か? book a tableで「レストランの席を予約する」という意味です。会話文の意味は、以下の通りです。

A:「今夜、4人席の予約をお願いできますか?」

B:「かしこまりました。何時がよろしいですか?」

 こういった会話文は、英検2級のリスニングのPart1に出てくる可能性もあります。そして、質問は、What does the man want to do?「男性は何をしたいか?」です。

 この質問に対する答えは、Make a (r     ). さぁ、この空所に入る単語、わかりますか?頭文字はrです。

 これ、「予約をする」という意味です。つまり、空所に入る単語は、「予約」という意味の名詞です。

 正解は、reservationです。reservationは「(レストランやホテルの)予約」という意味で用いる単語です。

 これとは別にappointmentという単語もありますが、これは、主に「(人と会う)約束」という意味での「予約」です。よって、レストランの「予約」という意味では使いません。

 さて、reservationは名詞ですが、この動詞形は何でしょう? reservationの語尾「-ation」は名詞を作る接尾辞です。

 ですので、その語尾を取ったreserveが、この動詞形です。つまり、先ほどのbookとreserveは類語(同義語)ということです。

 こういった類語が、英検2級対象語彙には、非常に多く含まれます。ですので、先にも述べたように、これらを整理し、セットで覚えるようにしましょう。

 では、「book / reservation」の他には、どんな類語があるか。例えば、object。これは、名詞では「物」ですが、動詞では「反対する」という意味があります。

 objectは自動詞なので、前置詞toを伴い、object to N「Nに反対する」という形で用います。

 この動詞objectの類語で、opposeという動詞があります。これは他動詞で「~に反対する」という意味です。be opposed to Nという受動態で用いることもあります。

 「object to N = oppose N (be opposed to N)」。これも類語のセットとして、覚えるようにしましょう。

 この他、「~に言及する」という意味の動詞mention。これと同じ意味を持つ動詞は、referです。referは自動詞なので、前置詞toを伴います。

 「mention N = refer to N」。これも類語のセットで覚えます。これらは、読解問題やリスニングで、「言い換え表現」に使われる可能性があります。

 これらの類語は、全く同じ意味ではなく、使い方やニュアンスにちょっとした違いがある場合もあります。

 ただ、その細かいニュアンスの違いを問うような問題は、英検2級では出題されません。ですので、あくまで「類語」としてまとめて覚えておいて、問題ありません。

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