なぜ英文法では文型を学ぶ必要があるのか?


 英文法を学ぶにあたり、必ず出てくるのが「文型」です。英語においては、5つの文型があります。

 第1文型はSV、第2文型はSVC、第3文型はSVO、第4文型はSVOO、第5文型はSVOCです(*S=主語、V=動詞、O=目的語、C=補語)。

 英文法の参考書を見ますと、文型は必ず載っていて、またほとんどの場合、巻頭(第1章)に載っています。つまり、英文法の学習において、文型は必須だということです。

 では、なぜ、英文法では、文型を学ぶ必要があるのでしょうか。

 その理由は、英語という言語の特徴にあります。端的に申しますと、英語は「語順命」の言語だからです。

 英語では、日本語のような「てにをは」が、はっきりとはしません。それだけに、意思を伝える際、語順が重要になります。

 例えば、以前、ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領選挙に立候補した際に、よく用いたキャッチフレーズが「We will make America great again.」(第5文型)でした。

 これを日本語に訳すと「我々は再びアメリカを偉大にする」です。このように、日本語訳では、「は」、「を」、「に」が使われています。

 これを「我々は再び偉大にする、アメリカを」と言っても、意味は通りますよね。なぜなら、「に」、「を」があるからです。

 英語には、それがないので、語順を変えると意味(ニュアンス)が変わってしまいます。例えば、「We will make (a) great American again.」(第3文型)と言ったとします。

 この文を訳すと「我々は再び偉大なアメリカを作る」となります。最初の文と意味は似てはいますが、ニュアンスが若干変わりますよね。

 このように、日本語では、語順を入れ替えても「てにをは」のおかげで、同じ意味の文が作れるのに対し、英語では、語順を入れ替えると、意味やニュアンスが変わってしまうのです。

 だから、英語は「語順命」。なので、英文法では、文型を学ぶ必要がある、という訳です。

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