英検1級単語の覚え方(語源を知り語の持つ意味合いをイメージしよう)②


 英検1級単語は、とにかく数が多くて、難しい。なかなか簡単には覚えられません。ですので、どうにか単語を頭に残す工夫をしなくてはなりません。

 そこで私がお薦めするのが、「語源を知り、その語が持つ意味合いをイメージすること」です。では、具体的にどういったものか。まずは、以下の例題をご覧下さい。

(例題)The baseball club started off (     ), and many of its fans believe that it will win the championship.

1. auspiciously   2. manifestly   3. sluggishly   4. tepidly

 まず、文の意味を考えましょう。この文の意味は「その野球チームは、(   )スタートを切ったので、多くのファンは、そのチームが選手権を制するだろうと信じている」。

 さぁ、(   )には、どんな言葉が入るか。文脈を考えると、「幸先よく」というのが最も適当ではないでしょうか。

 この「幸先よく」という意味を持つ英単語が、4つの選択肢のうち、どれでしょう。正解は、1. auspiciouslyです。

 他の選択肢はそれぞれ、manifestly「明らかに」、sluggishly「停滞して」、tepidly「なまぬるく」という意味の副詞です。

 さて、正解のauspiciously。この単語を分解すると「auspici+ous+ly」に分けられます。「ous」は形容詞を作る語尾で、その後に「ly」が付くと副詞になります。

 語幹のauspiciはauspice「鳥占い」(および「前兆、吉兆」)のことです。このauspiceの語の成り立ちを見ますと「aus+spice」です。

 「aus」は「avis」(=bird)、「spice」は「specere」(=look)を意味します。「鳥の行動を見て占う」→「鳥占い」となったのです。auspiciouslyは、auspice「鳥占い」から派生して、「幸先よく」という意味になったのです。

 今年の阪神タイガースのように、野球チームが、まるでコンドルの如く、開幕から好スタートを見せた。これは「幸先が良いぞ!」(=auspicious)と多くのファンが喜び、良い結果(優勝)の前兆(=auspice)だと思った。そんなイメージです。

 如何でしょうか。このように、英検1級単語は「難語」が多いので、その語源を知り、その語が持つ意味合いをイメージすることで、記憶の助けにしたいところです。

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