TOEICによく出る順接語②(and, besides, also)はどう違う?


 昨日のブログで、TOEICによく出る順接語として、so「だから~」、due to「~のせいで」、therefore「それ故」の3つを取り上げました。

 TOEICによく出る順接語は他にもあります。今日、取り上げたい順接語は、以下の3つです。

<TOEICによく出る順接語>

①and「そして~」

②besides「~の他」

③also「また」

 この3つ、意味と方向性は比較的似ています。しかし、品詞と用法が異なります。以下に例文を挙げます。

<例文>

①The guest room has a lot of modern facilities, and you can enjoy its great ocean view.

②The guest room has a lot of modern facilities besides its great ocean view.

③The guest room has a lot of modern facilities. Also, you can enjoy its great ocean view.

 これら3つの文の意味はどうか。①と③は「客室には、多くの近代的な設備がある他、素晴らしいオーシャンビューが楽しめる」という訳になります。

 ②については、enjoyという動詞が入っていないので、「客室には、素晴らしいオーシャンビューの他、多くの近代的な設備がある」という訳になります。

 つまり、この3つの文、意味はほぼ同じです。但し、and, besides, alsoの使い方が違います。

 まず、and。一つの文の中にあり、前後2つの節(S+V)を結んでいることから、andは「そして」という意味の「接続詞」です。

 次に、besides。前にはS+Vがあり、後ろには句が続いています。よって、besidesは「~の他、~に加えて」という意味の前置詞です。

 最後に、also。前に文、後ろにも文があります。よって、alsoは「また」という意味の接続副詞です。

 では、TOEICでは、具体的にどんな問題が出るのか。以下に例題を挙げます。

<例題>

DEF Mart carries a wide variety of hardware goods. (     ), it is conveniently located.

A. Also     B. And     C. Besides     D. Therefore

 まず、選択肢を見ますと、似た意味を持つ順接語が並んでいます。よって、まずは文意ではなく型で解きます。

 空所の前後に2つの文があることから、空所には接続副詞が入ります。よって、等位接続詞のAndと、前置詞のBesidesは不可です。

 AlsoとThereforeは共に接続副詞ですが、文脈から「また、加えて」という意味のAlsoが適当です。Thereforeは「それ故」という意味の接続副詞で、文意に合いません。

 ちなみに、この例題の意味は、「DEF Martは、ハードウェア商品の豊富に取り揃えている。また、立地も良い」です。

 尚、この問題は、Part6で出るものです。Part5は、必ず一文なので、接続副詞が正解になることはありません。

 and, besides, also。何となく知ってるけど、品詞や用法の違いをきちんと区別して理解していなかった方、意外と多いのではないでしょうか。

 実際、「TOEIC対策」を受け持っていますと、この3つの違いを正しく理解していない生徒さんが少なくありません。700点以上取る人であっても、です。

 このように、多くの人が「何となく知ってるけど、詳しくは理解していない」という箇所をTOEICは、うまく突いてくることがよくあります。

 ですので、これらの似た意味を持つ語の品詞や用法の違いを正しく理解するための学習が、TOEICのスコアアップには欠かせません。

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