英検2級二次試験のNo.2(イラストのナレーション)では、第4文型(SVOO)をとる動詞が有用なケースがあります。
第4文型の動詞とは、主に誰かに何かをしてあげる行為を表す動詞です。例えば、give。giveは「(人)に(物)を与える」という意味の動詞です。
この他、昨日のブログで取り上げたserveも第4文型の動詞です。「(人)に(食事など)を出す、提供する」という意味の動詞です。
他には、「(人)に(もの)を持ってくる(持っていってあげる)」という意味の動詞bringもそうです。「bring O1 O2」(またはbring O2 to O1)という型をとる第4文型の動詞です。
このbringも、英検2級二次試験のNo.2(イラストのナレーション)では、有用な動詞の一つです。では、具体的に、どのように使うのか。
例えば、夫が庭で芝刈りをしているとします。炎天下で暑そうなので、妻は夫に帽子を持っていってあげようと考えている。そんなシーンが妻の頭上の吹き出しで描かれています。
さて、これを英語でどう表現するか。以下に2通りの文を挙げます。
①Mrs. X was thinking of bringing Mr. X a hat.
②Mrs. X was thinking of bringing a hat to Mr. X.
「妻は夫に帽子を持っていってあげようと考えている」。
まず、時制は、出だしのOne dayから始まる文が過去形なので、3コマとも過去形(厳密には過去進行形)で踏襲します。
2コマ目および3コマ目の男女いずれかの頭上にある吹き出しは、今後の行動を想像していることが描かれていることから、was thinking of Vingを用います。
そして、Vingのところに、先に挙げた「bring O1 O2」(またはbring O2 to O1)を入れると、①または②の文になります。
ところで、なぜ、英検2級二次試験のNo.2(イラストのナレーション)では、第4文型の動詞が有用となるのでしょうか。
これは、試験の特性を考えると、よくわかります。英検2級二次試験のNo.2(イラストのナレーション)における登場人物は、通常、夫婦二人です。
そして、その二人の行動を描写する訳ですから、当然、妻(または夫)が相手に何かをしてあげるというシーンが出てくるのは、ごく自然なことだと言えましょう。
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